「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の心理的メカニズム--「見捨てられ感」(2)

2006年07月14日 11時45分08秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37560460.html からの続き)

 愛情のない親とは逆に、子供を いつまでも自分の下に置いておきたい 親の場合にも、

 見捨てられ感は生まれます。

 このような親は、子供が離れていくと 不安になって 我が子の成長を喜べません。

 そのため 子供自身も 自立するのが良いことだと思えなくなり、

 親から分かれていくと 自分は見捨てられると感じてしまいます。

 一個の人格として、親から健全に分離していく プロセスの失敗です。

 そして 親から見放されないために 無理にいい子を演じたり、

 親に喜ばれるために 本心を偽ったりするようになります。

 その結果、親から独立した自分のあり方を 見失ってしまうのです。

 子供が親元から巣立つべきときにも、親は何かと理由をつけて

 子供を身辺に留まらせようとします。

 子供がそれに背けば見捨てるぞという、無言のメッセージを発するのです。

 これは、子供のことを 何でも自分で決めてしまう 管理的な親の場合も同様です。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37630605.html
 
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