「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の心理的メカニズム--「見捨てられ感」(1)

2006年07月13日 18時42分08秒 | ボーダーに関して
 
 ボーダーの特徴に 「見捨てられ感」 というものがあります。

 生育過程において、親からの愛情が 適切でなかったために生じるものです。

 通常、子供は育つにつれて 一歩一歩 親から離れていきます。

 親は子供の成長を喜び、愛情を注ぎつつ 温かく見守ります。

 子供は、振り返れば 親の慈悲深い眼差しがあるのを確かめながら、

 心置きなく 独り歩きしていけるのです。

 しかし このとき、子供が 愛情を受け取れない親の場合だと、

 振り返っても 誰も見えません。

 子供は 親から見放されたのだと感じて、

 「見捨てられ感」 を抱くようになってしまいます。

 それが 愛情飢餓につながるのです。

 ボーダーの人が 愛情を得られないときに見せる 凄まじい怒りの裏側には、

 このような 底知れない寂しさがあるのです。

 それに対峙することができないため、無意識に怒りを募らせ、

 堪えがたい寂寥感から 逃げているのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37590496.html
 
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