「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

木下あいりちゃん殺害事件判決(5)

2006年07月07日 10時48分26秒 | 凶悪犯罪と心の問題
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37239061.html からの続き)

 凶悪犯人に対する厳罰化を望む 昨今の国民感情は、

 幼い子供が殺害される 犯罪報道の増加や、体感治安の悪化、

 そして、本村さんの登場などで 被害者の声が大きく取り上げられ、

 国民の耳に届いた ということがあるでしょう。

 逆に言えば、今まで被害者の存在が いかに疎外されていたか ということです。

 被害者感情が理解されるようになったのは 非常に喜ばしいことですが、

 これから裁判員制度を迎えて 安易な報復感情に左右されないよう、

 死刑制度の裏表も 国民に知らせる必要があると思います。

 
 市民の裁判員が量刑も決める 裁判員制度が始まると、

 今までより 死刑判決が増えるでしょうか? 

 でも、いま無責任に 死刑の大合唱をしている人たちが、

 いざ裁判員になって 自分の責任で 死刑判決を下すということになると、

 急に恐くなったりしはしないでしょうか? 

 人を裁くこと自体 敬遠する人も多いなかで、

 自分の判断で犯人を殺すことができる人は、あまり多くはないのではないか という気もします。

 
 まだ多くの問題を抱えている 裁判員制度ながら、

 不安と期待をもって 待ち受けたいと思います。

 一生の間に裁判員になるのは 数人に一人 ということのようですが、

 僕は選ばれたら 是非やってみたいと思っています。