「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

境界性人格障害の心理的メカニズム--「自己同一性障害」

2006年07月18日 08時45分14秒 | ボーダーに関して
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37696804.html からの続き)

 ボーダーの人には 本当の自分がないと言えるのでしょう。

 「自己像の不安定さ」 「自己同一性の障害」 と言われるものです。

 自分がどんな人間なのかという実感,一貫した生き方をする姿勢,

 自分の存在への肯定感 などが希薄です。

 ただし普段は、一見 周囲に適応して 差しつかえなく生活しているように見えます。

 “自分がない” などというのは 見た目には判別できません。

 順応した自分を 無意識に装っているのです。

 これは 「as if personality」 と言われます。

 さながら 正常である「かのような人格」です。

 しかし 内側では常に何かが満たされず、

 今の自分は本当の自分ではない という感覚に苛まれているのです。

 それは人を 根源的な不安にさらすことでしょう。

 幼いときから “偽りの自分”を演じ、内なる波風を 覆い隠してきても、

 いつか 自分や実社会の矛盾に 立ち向かわなければならなくなったとき、

 未解決の難題が暴露され、彼らを蝕みはじめるのです。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/37808863.html
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする