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睡眠関連摂食障害 (SRED) では、
典型的な場合、 患者は就眠直後から 1時間以内に過食を始めます。
多くの場合、 食事内容は、 脂肪分や糖分の多い 高カロリー食です。
患者はストレス状況下にあり、
自信を喪失して 混乱していることが多いといわれます。
患者は 夜間の過食を避けるために、 ベッドルームや冷蔵庫に 鍵をかけたり、
台所に誰かに寝てもらったり、 冷蔵庫のドアに 鈴をつけたりしますが、
全て役に立ちません。
SRED患者の 3分の2は女性で、
患者の平均年齢は27才 (多くの場合、 10代後半か20代前半に発病)。
夜間に高カロリーの食事をし、 43%の患者は肥満しています。
84%は、 全くか 或いはほとんど 夜間過食の記憶がありません。
SREDは時には、 アミトリプチリンなどの 抗うつ剤投与に続いて出現します。
また時には、 睡眠時無呼吸症候群に続いて
夢遊病とSREDが 見られることがあります。
脳炎やナルコレプシーなどが 引き金になることもあります。
SRED患者は 正常者よりも、 アルコール症、 薬物乱用、 睡眠障害などの
既往歴がある場合が 多いことが知られています。
気分障害や不安障害を合併している、 あるいは 併発する可能性が高いものの、
これらの特定の精神障害との 関係性は知られていません。
多くの研究者が、 SREDは 摂食障害ではなく睡眠障害である、
と考えている一方で、
摂食障害患者の10~15%が この障害を経験している という報告もあります。
また SRED患者の半数以上が、
情緒的、 身体的 または性的虐待被害者である という報告もあります。
治療に関しては、 精神行動療法、
抗うつ薬や 抗てんかん薬などが試みられています。
睡眠剤によって 病状を悪化させることがあります。
ストレスを低減することが重要なので、
ストレスマネージメントクラス、 アサーティブトレーニング、
カウンセリングなどが有効です。
患者は、 アルコール、 カフェイン、 薬物乱用を避けることが重要です。
〔 赤城高原ホスピタル 「睡眠関連摂食障害」 より
http://www2.wind.ne.jp/Akagi-kohgen-HP/ED_sleep-related.htm 〕
(次の記事に続く)