被災地で介護タクシーが、 通院や買い物の足として、
お年寄りたちの生活を支えています。
介護タクシーは ヘルパー資格を持つ乗務員が、
車の乗り降りや 移動の介助サービスを提供するものです。
タクシー会社自体も被災し、 一時は 避難していた所もありますが、
お年寄りのために戻ってきたといいます。
利用者宅を訪れると、 ずっと動けず ひどい床ずれを 起こしている人もいました。
燃料不足のなか、 病院への送迎だけでなく、
避難所への移動、 買い物の手伝いに走り回ります。
緊急車両の指定を受けて、 各地で奮闘しました。
乗務員は、 「市外から戻るお年寄りの 嬉しそうな顔を見ると……
少しは役に立ったのかな」 と 話します。
タクシー会社は 介護保険が使える会社と、 全額自費の会社に分かれます。
前者は、 利用は要介護の人で、
通院介助の乗務員の付き添いは 病院の受け付けまでなど、
サービスに制限があります。
後者は、 要介護認定されていなくても、 介助が必要なら利用でき、
冠婚葬祭の送迎など 目的も自由ですが、
費用は保険利用の 約5倍以上かかる場合もあります。
会社に問い合わせ、 うまく利用することが大切です。
〔 読売新聞より 〕