「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

被災地でのアルコール問題

2011年06月16日 19時57分42秒 | 東日本大震災
 
 被災地で、 飲酒による問題が 密かに広がっています。

 アルコールが原因の、 近隣住民とのトラブルも起きています。

 被災後1ヶ月以上たつと、

 うつ病, PTSD, アルコール依存症が 増加してくるといいます。

 阪神大震災の時も、 半年ほどたってから アルコール問題が出てきました。

 アルコール依存症の専門家である、

 神奈川県・ 久里浜アルコール症センター 「心のケアチーム」 は、

 被災地での飲酒の問題の 潜在化を危惧し、 現地に入っています。

 避難所では アルコールは飲まないというのが、 暗黙のルールになっていますが、

 隠れて飲酒する人たちがいます。

 避難所にいる 70代の男性は、 朝から焼酎を飲んでしまい、

 アルコール依存症が強く疑われます。

 週に2日、 休肝日を作る約束をしましたが、

 その1時間後に もう焼酎を飲み始めてしまいました。

 近くの女性は、 その男性が飲みながら 泣いているのを目撃しました。

 男性は日頃、 独りで強がって 弱音を吐きませんが、

 本当は 寂しくて居たたまれない、 そのために飲むんだと、

 女性は確信したといいます。

 避難所のストレスや、 失業の辛さ、 自宅が崩壊した 喪失感を紛らわすため、

 やけ酒を飲まずにはいられないのです。

 独りだと 飲む量が増えて 健康を害し、

 場合によっては 不幸にも亡くなるケースが、 今後出てくる可能性もあります。

 早期に専門家が関わり、 支援することが求められます。

〔 参考 : テレビ朝日  「スーパーJチャンネル」

       久里浜アルコール症センター:
       http://www.ieji.org/dilemma/2011/06/post-345.html 〕
 
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