震災から早100日、
被災地は未だに 膨大ながれきが残されたままです。
岩手, 宮城, 福島3県のがれきは 2400~2500万トン、
この地方の100年分とも 言われています。
(これは建物だけの分で、 船や車両などは 含まれていません。)
がれきに埋もれた 行方不明者を傷つけないように、
現地では今でも 自衛隊が手作業で がれきの処理をしています。
1回では 見落としがあるのを恐れ、
重機が入る前に人の手で 2回、 3回と、 探すことを繰り返しているのです。
「がれき」 といっても、 被災者にとっては命であり、 財産でもあります。
行政が入らないため、 地元の被災者が 手作業で行なっている所もあります。
行政自身も被害を受けながら 膨大な業務に追われ、
全てに手が回らない というのも現状です。
現在までに撤去されたがれきは まだ22%、
石巻市では1割しか 片付けられていないそうです。
がれきの仮置き場がなく、 次の処理が進みません。
全てのがれきを処理するのは 3年と想定、
処理費用は 6800億円と推定しています。
ただしそれは 生活圏からの撤去であり、
完全に除去するには 10年とも言われます。
がれきの処分は 最終的に国の責任ですが、
国が方針を示さないので、 現地は動けないという事情もあります。
今後の生計の目処が 全く立たないという被災者は、 35%。
これは 6月上旬の調査ですが、 5月上旬の調査では 27%でした。
こういう調査では通常、 時間が経つに連れて、
生計の目処が 立つという数字が 増えていかなければなりません。
ところが、 遅々として進まない復旧作業に、
現地の人は 絶望感にとらわれているのです。
震災直後から、 復旧は 気が遠くなるような作業だと 想像していましたが、
それをも上回って 難航している窮状です。
ただただ 少しでも早く、 作業が進んでいくことを 願うばかりです。
〔 参考: 日本テレビ 「ミヤネ屋」
TBSテレビ 「ひるおび」
フジテレビ 「報道2001」 〕