「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

立ちはだかる がれき処理

2011年06月19日 12時15分11秒 | 東日本大震災
 
 震災から早100日、

 被災地は未だに 膨大ながれきが残されたままです。

 岩手, 宮城, 福島3県のがれきは 2400~2500万トン、

 この地方の100年分とも 言われています。

(これは建物だけの分で、 船や車両などは 含まれていません。)

 がれきに埋もれた 行方不明者を傷つけないように、

 現地では今でも 自衛隊が手作業で がれきの処理をしています。

 1回では 見落としがあるのを恐れ、

 重機が入る前に人の手で 2回、 3回と、 探すことを繰り返しているのです。

 「がれき」 といっても、 被災者にとっては命であり、 財産でもあります。

 行政が入らないため、 地元の被災者が 手作業で行なっている所もあります。

 行政自身も被害を受けながら 膨大な業務に追われ、

 全てに手が回らない というのも現状です。

 現在までに撤去されたがれきは まだ22%、

 石巻市では1割しか 片付けられていないそうです。

 がれきの仮置き場がなく、 次の処理が進みません。

 全てのがれきを処理するのは 3年と想定、

 処理費用は 6800億円と推定しています。

 ただしそれは 生活圏からの撤去であり、

 完全に除去するには 10年とも言われます。

 がれきの処分は 最終的に国の責任ですが、

 国が方針を示さないので、 現地は動けないという事情もあります。

 今後の生計の目処が 全く立たないという被災者は、 35%。

 これは 6月上旬の調査ですが、 5月上旬の調査では 27%でした。

 こういう調査では通常、 時間が経つに連れて、

 生計の目処が 立つという数字が 増えていかなければなりません。

 ところが、 遅々として進まない復旧作業に、

 現地の人は 絶望感にとらわれているのです。

 震災直後から、 復旧は 気が遠くなるような作業だと 想像していましたが、

 それをも上回って 難航している窮状です。

 ただただ 少しでも早く、 作業が進んでいくことを 願うばかりです。

〔 参考: 日本テレビ 「ミヤネ屋」
      TBSテレビ 「ひるおび」
      フジテレビ 「報道2001」 〕
 
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