ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

福井日銀総裁を「トカゲの尻尾切り」する小泉首相

2006-07-03 20:37:34 | 時事
立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第77回 福井総裁「利殖の構図」村上ファンド事件とは何か


小泉改革も、ふれこみは立派、見かけも立派だったが、その中心部は黒く腐っており、あらゆる権力中心部と同じように「キレイはキタナイ」だった。

周辺部ではリストラされたホームレスたちが力なくうごめき、国民の大半はゼロ金利とデフレ経済でエネルギーをすり減らす日々を送っているというのに、中心部には大儲けしてウハウハしている一握りの人々がいて、その連中はみんなつるんでいた。

最近のニュースを見ていると、年金、医療などで、国民負担がさらにふやされ、消費税率アップなど増税は目の前、その一方で社会福祉制度の一方的給付水準切り下げなどが予想され、小泉改革による格差社会化はこれからもどんどんひどくなりそうである。

その格差社会の中心部で、一部のウハウハ階級がさらにウハウハできるスキームが進行していたというのが、村上ファンド事件の本質ではないか。


 利殖は苦手だし興味もないのだが、やっぱりこういう構図だったんだと納得。

また宋さんに頷いてしまった……

2006-07-03 20:30:48 | 趣味
 宋文洲さん、また新連載エッセイです。

宋文洲の単刀直入
サッカー日本敗退と不良債権問題――スポーツ応援に見る日本のタブー

 試合の前から根拠のない期待をかけ、自国の選手達の心理的負担を増やしていくことは決して自国の選手達のためにはなりません。それは第1戦の日本とオーストラリアの試合で端的に表れたように思います。私の目には日本代表は十分に実力を発揮できていなかった。発揮しても負ける可能性はありますが、それは発揮してみてからの話です。

 今回対戦したチームの戦力を分析して見れば、少しでも知識のあるスポーツ評論家は苦戦になるとわかっていたはずです。でも戦うまえにテレビや新聞でそんなことを言う人はいませんでした。カメラマンや記者がいないところでは「勝つのが難しい」と本音を漏らしていたとしても、カメラやテープが回ると突然に別人のように楽観論をぶち上げるのです。

 日本ではどうも試合の前から負けるというのはタブーのようです。たとえ心の中でそう思っても言ってはならないようです。負けると分かっても「勝てる」というのが応援のようです。この結果、分かっている人が本当のことを言えない、分からない人はその楽観論をうのみにすることになり、結局選手達の戦略や戦術、心理を狂わせることになるのです。

 熱心なファンならばそのような猛烈な思い入れがあって、そのように「勝てる」と考えることはあると思います。サッカーファンの熱狂ぶりはのすごさは、日本に限ったことではないでしょう。しかし、全国レベルで一色に勝利を強要すると選手達はかわいそうです。戦力が劣っているチームがぎりぎりで勝てるのに必要なのは、必勝の思いではなく、弱点を認識することです。それを認識してこそそれに合う戦略と戦術が練られ、相手の隙を突き、勝機をつかむことが可能になるのです。そして「死んでも勝つ」という自暴自棄ではなく、「勝てなくても善戦してみせる」という気楽さも大事です。

 場合によっては、どうせ負けるならば体力を温存し次の試合に備えるという戦略的な方法もあります。中国の兵法には「勝負は兵家の常」という言葉があります。試合をやる前から勝ち負けばかりにとらわれるのではなく、試合全体に目を向け、その中で日本チームを冷静に分析し、選手の気持ちに配慮する応援こそ選手のためになると思います。


 言ってくれて気持ちいいです。

 某公共放送番組で、あるコメンテーターは「決勝ラウンドに進めるチャンスは33%」と言っていました。決勝ラウンドに進むことが確実なブラジルを除いた3カ国が互角であるという前提で弾き出した確率でしたが、これでもまだ楽観的だと私は思ってました……しかし、たぶん、私が見ない民放の番組では、もっと楽観的なコメントで占められていたでしょうね。

 宋さんは「負けを見たくないから、負けから目を逸らす。負けから目をそらすから冷静な判断ができない。冷静な判断ができないから無理をする。無理をするから負けが拡大する・・・。この善意なタブーが作り出す悲劇は不良債権の処理の時にもあったような気がします」と締めています。

 私は「奇跡の勝利を信じる」というコメントのオンパレードに、「八紘一宇」とか「神州不滅」とか「神風」とか「万世一系」とかいう言葉を連想して、息苦しさを感じていました(滝汗)。

 6月19日付日記「繰り言だけど……ゴン中山タイプのFWが欲しかった」より。
最終戦ももちろん応援する。でも、マスコミが「奇跡」の可能性を煽り、吹く可能性の少ない「神風」に頼って期待を膨らませてしまう持ち上げ方が嫌だ。


 サッカーを好きになって20年になりますが、今回ほど日本代表を応援するのを息苦しいと思ったことはありませんですた……「奇跡」を信じることを強制されているような気がして(滝汗)。

 次に日本代表を応援する時には、もう少し冷静なメディアと付き合いたいです。

歴史認識、国民と国会議員に差

2006-07-03 20:29:39 | 時事
毎日世論調査 日本国民と国会議員、戦争など歴史認識に差
毎日世論調査 日本国民と国会議員、戦争など歴史認識に差 グラフ画像

毎日新聞は「戦後60年の原点」シリーズの総括で、6月中旬の全国世論調査(電話)に、先の全国会議員アンケートと同じ歴史認識などに関する質問を盛り込み、国民と国会議員の意識を比較した。第二次大戦をめぐる日本政府の謝罪・反省については、「不十分」との回答が42%で「十分」の36%を上回り、議員アンケートの「十分」51%、「不十分」33%との違いがはっきり出た。戦後日本の「軽武装・経済重視」路線に対しても否定的な数字が高く、国民が国会議員に比べて「戦後の歩み」を厳しく見ていることが浮かんだ。


 そうか、国会議員の歴史に関連する発言が自分の歴史認識とズレていると感じるのは、私ひとりではなかったんだ……。