立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第77回 福井総裁「利殖の構図」村上ファンド事件とは何か
利殖は苦手だし興味もないのだが、やっぱりこういう構図だったんだと納得。
第77回 福井総裁「利殖の構図」村上ファンド事件とは何か
小泉改革も、ふれこみは立派、見かけも立派だったが、その中心部は黒く腐っており、あらゆる権力中心部と同じように「キレイはキタナイ」だった。
周辺部ではリストラされたホームレスたちが力なくうごめき、国民の大半はゼロ金利とデフレ経済でエネルギーをすり減らす日々を送っているというのに、中心部には大儲けしてウハウハしている一握りの人々がいて、その連中はみんなつるんでいた。
最近のニュースを見ていると、年金、医療などで、国民負担がさらにふやされ、消費税率アップなど増税は目の前、その一方で社会福祉制度の一方的給付水準切り下げなどが予想され、小泉改革による格差社会化はこれからもどんどんひどくなりそうである。
その格差社会の中心部で、一部のウハウハ階級がさらにウハウハできるスキームが進行していたというのが、村上ファンド事件の本質ではないか。
利殖は苦手だし興味もないのだが、やっぱりこういう構図だったんだと納得。