ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

一連の記事に思う

2006-07-13 20:04:26 | 時事
宋文洲の「傍目八目」
中国人が靖国神社に行きました

寺山正一の「新・産業夜話」
宋文洲氏の靖国論を支持する
「沈黙」の戦後と「能弁」の軽さ


宋文洲の「傍目八目」
「靖国神社」の反響の大きさにびっくり

 最初の記事のコメント欄の一部を見ましたが、割と冷静なコメントが多くてほっとしました。また、靖国神社の「遊就館」の展示内容についてご存じない日本人が多いのだなぁとも思いました。

ラテン語圏文化

2006-07-13 12:59:54 | 雑記
 あまりゴシップ系のニュースは好きではないが、やはりラテン語圏の文化だなぁと思う、ジダン退場事件からの余波。

「あの男の急所を切り取ってやりたい」ジダン母
母や姉への侮辱が原因 ジダン選手がテレビで説明

 イタリア語圏ではどうか正確なところは知りませんが、スペイン語を習っていた私はスペイン語の「俗語辞典」を持っています……英語のson of a bitchに該当するhijo de la putaなど「お前の母ちゃん○○○」に該当する俗語の豊富さはさすがラテン語文化だなぁと感心させられたものでした。

 あいにく、その手の卑俗語が実際に使われるような場面に出くわすほどスペイン語圏の卑俗なエリアに出入りしたことがないのですが、「俗語辞典」を見ると「こん畜生」ぐらいのニュアンスで使われているような印象があります。「こん畜生」もよく見ると侮辱語だと思いますが、その状況で侮辱語と受け留めるかどうか。そういう語感の言葉について世界中のサッカーファンの耳目に入ると、文化圏や育ちによってまったく違う取られ方をするんじゃないかということを心配しています。

 マテラッツィが正確に何と言ったかは本人もはっきりと釈明していないので推測憶測の域を出ませんが、その系統の侮辱語だったんでしょう。

 しかし、ジダン選手がプレー外の行為としてマテラッツィ選手を頭突きした行為、それによって花道となるはずだったワールドカップ決勝を退場させられる羽目となった、という事実は変わるわけではないですね……だから、あの日はすごく悲しかったです。

 「おわびはするけど後悔はしていない」というのも文化圏の違いによる感情のニュアンスの違いを感じます。汚い言葉による挑発行為はつきもので、なまじジダンがイタリア語を知っていただけに、またお母さんが緊急入院した直後だったという個人の事情もあって、反応してしまったんだと思います。そこは理解するけど、フィールド上での暴力行為は私には容認できません。

 汚い言葉を使う人間を認めるわけじゃないです、それは人間としての品性の問題です。でもやっぱり暴力行為は暴力行為なわけで。だから後味が悪いです。

ジダン、MVPはく奪か!?ブラッターFIFA会長が示唆

 これはこれで、ある話だと思います。決勝の途中で投票を締め切った中で決まったMVPですから、レッドカード退場は計算に入れてませんでしたよね。

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追記。イタリア側のレポート。

「姉よこせ」「汚いアラブ人」…問題の発言、伊でも憶測

 憶測の内容についてはノーコメントとしますが、下記。

「売春婦の息子」という汚い言い回しは、イタリアではかなりひんぱんに使われる侮辱の言葉。もし「テロリスト」と言ったのならマテラッツィ選手に非がある、という意見が目立つ。イタリア国内で、ジダン選手はイタリア語に堪能だと広く認知されている。


 「テロリスト」という言葉が入ったのなら人種差別的な内容が入っているから言った側が悪い、という論調ですが、「売春婦の息子」はそれほどでもないということは、やはり「こん畜生」ぐらいのニュアンスで使われているんじゃないかと……読めなくもないですかね(汗)。

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追記。マテラッツィ側の報道。

ジダン発言の一部を認める マテラッツィ選手が伊紙で

 「お前の姉ちゃん○○○」か……(苦虫)。

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7/14追記。結局ジダンもマテラッツィもFIFAの事情聴取を受けることになっています。

エリソンド主審「ジダンの報復行為は正当化できない」

「あの試合で何かを言ったとすれば、ビデオ映像で確認できるのは間違いないだろう。だが、どんなことが明らかになろうとも、選手が暴力的な報復行為を行うことは正当化できない。それは確かだ」


 同感です。