稲敷市でコロナ対策として農家に補助金が出ることになった、と言う通知が来た。継続して稲作を営むことが条件。販売不振、在庫増大で価格が下がっていることの補償。
外食産業が米作りを支えていたのか。家庭用の需要はとっくに頭打ちだったのか。家庭用では、小麦にとってかわられたのはとっくの昔か。
ご先祖も米をそれほど食べない多数派だったことがわかったが小麦ではなく大麦だった。
日本人の多数派は昔から米には興味が無かったことになるわけだが、これほどとは。米が余って農家を助けるため行政が補助金を出すようになるとは。江戸時代たびたび飢饉がおこり領民に米を配ったが、現代では米が余って家庭は小麦嗜好なのに稲作農家が立ち行かなくなったので補助金とは。正反対、本当にすごい。
コロナ以前にも、周囲の一般農家が離農している。そして、今年も離農されたところがある。コロナで離農促進が決定的に。
離農された家の水田は、稲作が大規模農家に委託される。こうして、有機栽培稲作も減少していく。大規模化するとめんどうなことは農薬で防止することになるから。有機栽培稲作でも、病害虫トラブルではなんらかの対策をとっている。玄米ごはん族のように
対策無し
と言うところはあまりない。成苗1本植えなら病気になるのが難しいので
対策不要
大規模農家では田植が早く始まって終わるのも遅い。早ければ1本植えでも収量は確保できるが、遅れると激減する。全面積1本植えはできない。減価償却だけでもできれば良い、と言うようなことではすまない。
それに保険は農薬使用が前提になっている。有機栽培稲作で減収になっても保険は全くあいてにしない。門前払い以前に、農薬を使わなければ減収は当たり前、使えば増収、と言うことになっている。
現在かけている保険は完全にお付き合いだ。農家が保険料を支払うことは法律で決まっている。だが、有機栽培稲作では完全に、100%保険金には縁がない。保険料はものすごく安く、国が補助してくれている。万が一に頼れる。有機栽培稲作では完全に自助努力だけ。万が一を考え多角化することで自分に自分で保険をかけている。
保険が効くのは生産施設だけ。これだけは一般農家並に扱ってくれるので助かる。台風でも安心。昨年の台風では農作業場が壊されたが行政の補助金と農協にかけておいた保険で再建できた。本当に助かった。いつも感謝しております。
自然の前に、玄米ごはん族の稲は無防備。玄米ごはん族と限らず有機栽培稲作農家の稲は全部だ。それでも生産施設だけでも再建できれば営農継続していける。最低限保障されている。
有機栽培稲作が普及しない理由は保険がきかない他に、有機栽培稲作そのものに補助金は出るが、他人様の農地を借りて借地料を支払うには補助金の範囲でしかできない。それ以上拡大すると減価償却さえ万が一の場合できなくなるからだ。保険のない万が一がどれほど怖いことか。多角化で自分で自分に保険をかけるしかない。
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