【金城タツロー氏寄稿】
昨日申し上げましたように、震災で自衛隊員の約半数が被災地に赴いて防衛が手薄になっている中、中国は海上自衛隊への挑発行為をわずか1ヶ月間で3回も繰り返しています。
しかし、沖縄の新聞は「東シナ海活動『適法』と中国」「中国機、尖閣最接近侵犯なし 空自F15緊急発進」などという見出しで、中国の動きを平和的に報じるのみです。
このような見出しでは、読者は「中国の行動に問題なし」と受け止めてしまいます。
国防が手薄になっている今ほど、沖縄の島嶼防衛が危機に面している時期はありません。
しかし、沖縄のメディアは、救援活動を続けている米軍に対して、批判キャンペーンを行っています。
私は沖縄のこうした状況が続けば、十年以内に米軍が沖縄から完全撤退する可能性も大いにあり得ると思っています。
米軍は他国の住民に毛嫌いされ続けているに関わらず、いつまでもその地に居続けることはできないものです。
かつてフィリピン国民は反対運動を起こして、米軍基地をフィリピンから撤退に追い込みました。
しかし、米軍撤退直後に中国はフィリピンと係争中の領土があった南シナ海に侵攻。実効支配して軍事基地を築いてしまいました。
「米軍がいなくなっても、まさか中国は侵攻して来ないだろう」というフィリピンの方々の甘い考えが災いを招きました。
日本も他人事ではありません。沖縄の反対運動を受けて、米政府内でも最近は沖縄撤退論が本気で議論されていると聞いています。
今、「日本再建」に向けて、多くの国民が共有している我が国の課題は3点に集中しているように思えます。
一つは被災地をどう復興するか、二つ目は原発をどう扱うか、三つ目は、電力の供給量不足にどう対処するか、ということです。
幸福実現党も、当然、この三つの課題に答え切っていますが、今の日本にとっての最大の問題は「国防問題」です。
「国防問題」こそが喫緊の最重要課題であり、私たちが一昨年から一貫して訴え続けていることでもあります。
中国や北朝鮮など、「平和を愛する」という言葉とは程遠い行動を取り続ける国家に対しては、憲法9条の適用を除外し、早急に我が国の自衛権を確立していこうではありませんか。
金城 タツロー
HP:http://ishin0507.ti-da.net/
党首:ついき秀学