体力が充分でなければ、長い休息時間を必要とするようになります。しかし、体力がある程度あれば、回復が早いのです。
【金城タツロー氏寄稿】
6月8日、中国海軍の艦艇8隻が、次々に沖縄本島と宮古島の間を通過し、翌9日にはさらにフリゲート艦3隻が同海域を通過しました。11隻通過は過去最大規模で、潜水艦も潜水航行しているものと考えられます。
中国海軍は、宮古島南東の海域に集結し、訓練を行うものと見られます。震災後、しばらく封印していた日本に対する威嚇行動が再開したのです。
沖縄県民、そして日本人にとって極めて重大なこの事態に対し、外務省は「(中国海軍の通過は)公海上で国際法上問題はない」と中国政府に抗議しない方針です。
外務省が中国海軍の通過に対してわざわざ「お墨付き」を与えたことによって、今後、中国の艦隊は堂々と日本の排他的経済水域(EEZ)内での行動をエスカレートさせていくことでしょう。
北沢防衛相も「中国は大国として節度のある行動を取ってほしい」と記者会見で述べただけです。
私はこの無責任な弱腰外交のつけを払うべき未来が到来することを恐れるものです。
無責任の頂点にいるのは、ダラダラと未練がましく首相の座に固執し続ける菅首相です。
5月22日、菅首相は温家宝首相との日中首脳会談で、東シナ海での緊急時に情報共有を図る「海上メカニズム」の構築を進めることで合意し、満面の笑顔を見せていましたが、中国は一ヶ月も経たない内に、この約束を反故(ほご)にしたのです。
本来、こうした事態を受けて、「約束を守らない、ならず者国家とはまともに付き合うことはできない」と中国政府に徹底抗議することこそ、「国民を守る総責任者」である首相の務めです。(つづく)
金城 タツロー
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