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Mikuのブログ

中国は信仰と人権の尊重を訴えるミス・カナダ代表を「入国拒否」

2015-12-06 10:13:32 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10580

2015年のミス・ワールド世界大会のカナダ代表に選出された、中国生まれのアナスタシア・リンさん(25)が、同大会が開かれる中国本土への乗り継ぎ便への搭乗を拒否され、香港で足止めされる事態となっている。

中国・湖南省で生まれたリンさんは、13歳の時、母親と一緒にカナダに移住し、トロント大学で国際関係と演劇を学び、祖国・中国の人権状況に関心を持つようになった。

自身も法輪功の学習者であるリンさんは、2015年冬公開のカナダ映画「The Bleeding Edge(最前線)」に出演し、収容所で拷問を受ける法輪功学習者を演じた。信仰と人権の自由のための活動が評価され、リンさんは見事ミス・ワールドのカナダ代表に選ばれた。その時の大会では次のように発表していた。

「政府が人権と信仰の自由を強制的に奪うのであれば、これは全人類に対する侵害であると考えます。私は自分で声を出せない人々のために、彼らのための自由を勝ち取りたいと思います」

父親に中国が圧力をかける

しかしその直後、中国在住のリンさんの父親が中共の国家安全部門から脅迫を受けたことが明らかになった。7月に開かれた米国議会の公聴会で、リンさんは中国政府の父親への脅迫について証言し、次のように述べた。

「私たちは、中国で今弾圧されている人たちのためにも、恐怖を乗り越え、勇気を出し、人権弾圧への反対の声を叫び続けなければならない。そうしなければ、弾圧は限りなく広がります」

「好ましくない人物」として中国に入国できない

ミス・ワールド世界大会は、12月に中国南部の三亜で開催される。他の国の選出者には中国の大会主催者から世界大会への招待状が送られていたが、リンさん には届かなかった。在カナダ中国大使館は、当局がリンさんを「ペルソナノングラータ(好ましくない人物)」と宣告したために、ビザの発行を拒否すると説明。

招待を受けていなくても、リンさんはミス・ワールド世界大会が開かれる中国への渡航を決意。香港まで行き、ビザの発給を受けようとしたが、当局からまたし ても拒否された。11月27日、リンさんは香港で記者会見を行い、中国政府が自分の人権活動を理由に開催地入りを阻止していると主張した。

国際的な批判を高めるチャンス

2008年の北京オリンピックは、多くの国でチベットなどへの中国の人権侵害に対する抗議活動を引き起こした。中国が国際祭典の誘致などで世界に中国の威信をアピールすればするほど、人々の関心はむしろ中国政府の人権問題に集まるというのは皮肉だ。

こうした機会に中国の人権弾圧を許さない国際世論を作る必要がある。(真)

 

【関連記事】

2015年7月20日付本欄 中国当局の人権活動家拘束200人以上に 日本は明確な批判をhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9912

2015年7月12日付本欄 中国で人権派弁護士が逮捕 国民の不満処理に国外侵略の恐れ高まるhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9888

2015年7月4日付本欄 中国の国家安全法は「新全体主義」共産党一党独裁が強まる?http://the-liberty.com/article.php?item_id=9859

2015年6月24日付本欄 米中対話で歩み寄りを見せる中国 経済に翻弄されず人権問題の改善を求めよhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9827

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中国がアフリカへ7.3兆円の支援を表明 経済依存は植民地への道

2015-12-06 10:07:19 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

http://the-liberty.com/article.php?item_id=10581

中国とアフリカ諸国が参加する「中国アフリカ協力フォーラム」の首脳会合が4日、南アフリカのヨハネスブルグで開催された。中国の習近平国家主席は会合冒 頭の演説で、アフリカの発展を支援するために今後3年間で600億ドル(約7兆3600億円)を拠出することを表明した。経済協力を通じてアフリカ諸国へ の影響力を拡大させる狙いがある。

中国とアフリカは主従関係にある

2000年以降、中国とアフリカの経済的な結びつきは強化されている。中国とアフリカにおける貿易総額が急速に増え、現在では2000億ドルを超えてい る。日本は300億ドル程度であり、日本の6倍以上に達する。国際通貨基金(IMF)のレポートによると、中国はアフリカの貿易額は、米国やEU諸国を凌 ぎ、世界で最も強いパイプを築いている。

中国はアフリカ各国をインフラ整備などで支援する態度を見せながら、中国経済の減速で供給過剰になっている鉄鋼やセメントなどの販路を開拓しようとしている。

そのため、中国による開発援助は、地元経済が恩恵を受けないとの不満の声も広がっている。インフラ整備は中国企業が担い、中国製資材の使用を義務付けるなど中国の利益が先行する。中国人労働者を雇って事業を進めるため、現地では雇用も産業も生まれない。

中国とアフリカの貿易構造は、従属関係にある。中国はアフリカより資源を輸入し、それを電機、機械、自動車、鉄鋼などの工業製品化してアフリカに輸出しているのである。

経済の主従関係は軍事的な植民地化につながる

今回の支援表明は、アフリカが軍事的にも中国の「植民地」になるリスクをはらんでいる。インフラ開発や援助の見返りに、中国の軍事基地拠点が作られるのだ。

たとえばアフリカ北東部に位置するジブチには、アフリカ諸国の軍事支援やテロ対策の拠点として米軍が駐留している。日本も、ソマリア沖のアデン湾に出没す る海賊から日本に向かう船舶を守るために自衛隊を派遣している。このように日米両国が基地を設けて部隊を配置しているが、今年に入って大きな変化が起こっ た。ジブチのゲレ大統領が中国と軍事基地建設について話し合いを進めていると述べたのだ。さらに12月に入り、ジブチのユスフ外相は中国海軍初の軍事拠点 が建設されることを明らかにした。アフリカでも中国は軍事拡張を進め、存在感が増すこととなった。今後、日米連合と中国の勢力争いが激化しそうだ。

これまで中国はジブチに空港や港湾、鉄道などのインフラ整備に90億ドルを供与してきたという。活動拠点を構えてアフリカやインド洋での存在感を高めたい中国と、さらなる援助を引き出したいジブチとの思惑が一致したと見られている。

中国はアフリカ諸国で、経済力を背景に軍事拡張を狙っている。日米はアフリカ諸国に対して、中国への経済依存が軍事的な「植民地」へと陥るリスクをはらん でいることを伝え、中国依存から脱するように説得していくことが必要である。中国の世界支配という野望を打ち砕くために、アフリカにおいても日本は米国と 共同して、中国包囲網を構築すべきである。

(HS政経塾 油井哲史)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『中国と習近平に未来はあるか』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=818

幸福の科学出版 『李克強 次期中国首相 本心インタビュー』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=804

 

【関連記事】

2015年7月31日付本欄 イスラエルやギリシャへ手を伸ばす中国 経済的な植民地化に警戒をhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9990

2015年5月25日付本欄 日本の援助がアジアを真の発展に導く 中国主導のAIIBの概要が明らかにhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9689

2015年5月22日付本欄 アジア向けインフラ整備に13兆円 日本こそアジア投資を主導すべきhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9679

2015年6月号記事 AIIBをめぐる中国の野望をくじくには――次の基軸通貨は人民元? それとも円?(Webバージョン) - 編集長コラムhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9518

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習近平は、毛沢東が「親日」だったことを知っているか【前編】

2015-12-06 10:03:33 | 中国・北朝鮮・共産党・尖閣国防問題

[HRPニュースファイル1520]http://hrp-newsfile.jp/2015/2524/

文/幸福実現党・政務調査会チーフ 小鮒将人

◆書籍「毛沢東」出版の衝撃

2015年11月、遠藤誉著「毛沢東」(新潮新書)が出版されました。

著者は、1941年(昭和16年)中国吉林省長春(元満州国新京市)生まれ、国共内戦を経験し、1953年日本に帰国、現在は、東京で大学の教鞭をとっており、自らの経験を数冊の書籍にまとめています。

この書籍の中では、中華人民共和国建国の父である毛沢東について、我々日本人があまり知る事のない事実が記載されています。

一部は、著者の推測があるものの、筋を立てて確認すると、非常に説得力があり、日中双方にとって衝撃的な内容です。

今回は、その書籍で日本との関わりについて重要な部分についてお伝えいたします。

◆明治維新へのあこがれが強かった

毛沢東は、清朝西太后の時代、1893(明治26)年、富裕な農家に生まれました。

当時、清は、欧米の帝国主義によって、その広大な領土が蚕食されつつあり、国家の危機の時代でした。

毛沢東は、幼少時から強い学問への情熱を持ち、様々な書籍を読み漁るうちに、この危機を乗り越えるためには、日本の明治維新の「富国強兵」を手本にすべし、と強く感じました。

たとえば、故郷を離れる際に父親に送った漢詩は西郷隆盛の逸話に関するものでありました。

また、宮崎滔天が湖南省に演説に来たときにも、その演説に感激、さらに日本への尊敬の念を強めたと言われています。

◆中国共産党の立党から大東亜戦争まで

さて、この書籍では、毛沢東及び中国共産党の党史が分かりやすく記載されています。

実は、ソ連(コミンテルン)は、マルクス理論に基づき、「労働者による革命」を欧州で実現しようと画策しますが失敗に終わり、その矛先を中国に集中的に絞りました。

中国共産党は1921年に立党しますが、これはコミンテルンのおぜん立てによるもので、実際のところ、ソ連の傀儡でした。

当時、清朝を倒した孫文の国民党とは天地ほどの差があり、政治勢力として対抗できる力は全くありませんでした。

そこで、ソ連(コミンテルン)は「やどかり理論」と称して「国民党との共同歩調(国共合作)」を指示しました。

孫文の考えは共産革命の理論とは正反対で、共産党は当初、全く相手にされませんでしたが、ソ連が国民党に協力することを伝えることで、最終的に合意しました。

しかし、共産党がその勢力を拡大し、力を付けてくると、国民党から分離し、独自の「国家(中華ソビエト共和国)」を建設し、国共内戦が始まります。

当時は国民党が圧倒的に有利であったために、毛沢東はただ逃げるしか方法がありませんでしたが、ここで「救い」がやってきます。日本軍との戦いが始まったのです。

「盧溝橋事件」がきっかけとなり、日中間の戦争が始まりますが、実際はコミンテルンの謀略だったという説も根強くありますが、いずれにしても、「中国」は日本との戦争がはじまり、再び「国共合作」によって、毛沢東と蒋介石は手を組むことになります。

しかし、毛沢東は原則、日本軍との戦いを厳禁します。それは、国民党と日本とを戦わせることで、国民党軍を消耗させるためであったのです。

やがて米国も対日参戦し、大東亜戦争の開始という状況になりましたが、こと中国国内に焦点を当てると、実態は「日本軍と国民党軍」との戦いでした。

共産党側は高みの見物という図式で、終戦まで共産党は、徹底して日本軍との戦いを避けました。

◆日本陸軍の将官を北京に招く

大東亜戦争終了後、再び国共内戦が始まります。その中で、毛沢東、蒋介石双方が、日本陸軍の力を活用したいとの思惑がありました。

書籍「毛沢東」では、元支那派遣軍総司令官の岡村寧次大将を特に毛沢東が、熱烈に待ち望んでいる様子が描かれています。

岡村大将は、大東亜戦争の「大陸打通作戦」で、中国(国民党)軍を徹底的に破った名将でした。

彼は、終戦後、蒋介石の演説に感動して、記憶後「白団」を組織し、台湾の大陸奪還の助力をします。

毛沢東には、彼の力が無視しがたいほど大きなことを認め、突如数回にわたり、「旧日本陸軍の軍人」を北京に招きます。

実は、本音として招きたかったのは、岡村大将でした。しかし彼は、蒋介石に強い恩義を感じていたため、北京政府に詣でるようなことは決してしませんでした。

しかし、こうしてみる限り、毛沢東率いる「中華人民共和国」は、一貫してそのターゲットを「中華民国」に定めており、おそらく日本軍との大規模な会戦を戦ったことはほとんどなかったことが伺えます。

現在の「中華人民共和国」の習近平主席にはこうした歴史認識を持っていただきたいものです。

 

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