一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

口蹄疫対策特別措置法成立へ

2010-05-28 | まつりごと

特別措置法の立法が必要だったということは、そもそものリスク管理態勢が不備だったのかもしれません。  

僕は口蹄疫についての知識は全くないのですが、緊急対応ルールというのは(企業でもそうですが、軍隊だとよりはっきりしているのかもしれません)緊急時には冷静な判断ができなくなるのでそれで後手にまわって損害を拡大することのないようにできるだけ考えないで対策を実施するために作られているのだと思うので、「エース級種牛を残そう」という議論が起こること自体、緊急対応ルールについての認識-ひいては現状が緊急事態だという認識が甘いんじゃないかと思います。

個別の農家の方の気持ちは想像できますが、ルール自体がそもそも不備だとか改訂直前だったとかでない限り例外を作るべきではないと思います。 
例外を作ってしまうと、基準が適当だったかどうかの検証もできなくなってしまうし。  


下の記事のやり取りは、東国原知事がまともだとするなら、情感処理のための政治的パフォーマンスなんでしょう。
受けてたった副大臣も含めて彼らの判断力と力量に期待したいところです。

宮崎・口蹄疫 種牛49頭処分は不可避 山田副大臣 強制権発動には慎重
(2010年5月27日 13:41 西日本新聞)  

宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で政府現地対策本部長の山田正彦農林水産副大臣は27日午前、宮崎県庁で記者会見し、28日に成立する見通しになった「口蹄疫対策特別措置法」について「これまで以上に防疫措置を迅速に進めるのが狙い」と述べ、ワクチン接種の徹底や殺処分後の埋却地確保に生かしていく考えを示した。
同県の東国原英夫知事が特例として延命を訴えている種牛49頭は「現行の家畜伝染病予防法に違反しており殺処分は免れない」と、特措法を持ち出すまでもなく殺処分を求める考えをあらためて強調した。

農家の方は僕などが気の毒と思っても何の慰めにもならないでしょうが、それについては別途保償とか経営建て直しの支援として考えるべき問題だと思います。


 

コメント
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