一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『サンシャイン・クリーニング』

2010-05-31 | キネマ
何をやってもうまくいかない姉妹が一発逆転を賭けて死亡事件のあった現場の清掃業に乗り出す、という話。
リトル・ミス・サンシャインの製作チームが手がけた作品で、世間からは笑われようががんばる人を描く、という路線の作品。

 ただ、前作は子供が主人公だったのに対し今回は大人が主人公なので、そう何事もうまくはいかない、そもそも「うまくいく」って何なのか、という大人の悩みを抱えたストーリーになってます。
 特殊清掃はひとつの道具立てで、30台半ばの女性の自分探しがテーマの映画です。

 なので、実際の特殊清掃現場は映画以上に凄惨なのでしょうが(日本の同業の方のブログ特殊清掃「戦う男たち」参照)、映画では比較的明るく描かれています。
 ストーリーとは離れて興味深いのが、同業者との争い。
 アメリカでは自殺と殺人で年間30万人以上が死亡しているだけに(参照)けっこう同業者はいて、新規参入者には「ショバを荒らす」と風当たりも厳しいようです。
 また、安全衛生管理・廃棄物処理規則などの講習会が充実しているのもアメリカならではという感じがします。


 映画としては前作ほどのカタルシスはないですが、それが大人の人生なのかもしれません。

コメント
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