一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

最近の大臣の失言について

2010-11-22 | まつりごと

ツィートはいくつかしているんですが、週末のニュース番組でしつこく取り上げられているので改めて感想を。

まずは仙石官房長官の「暴力装置」発言 「暴力装置でもある自衛隊、ある種の軍事組織だから政治的中立を守らなければならない」という文脈の発言だったようで、それ自体は普通のことを言っています。
「暴力装置」という表現自体は個人的には違和感はないのですが、「暴力」と言う言葉が「悪」とか「暴走」を連想させるので批判がされたわけだと思います。
「自衛隊は軍隊なので」と言えれば楽だったんでしょうけどね。

 「暴力装置」というのは政治学の用語であり、それ自体は誤用ではないのですが、政治家なんだから受け取る側のことをよく考えて使うべきだったということでしょう。
なので個人的には「訂正」とか「誤解を招いたことは陳謝」すべきだとは思いますが、撤回まではする必要はないと思います。

一方であくまでも言葉遣いの問題なんだからと池田信夫センセイのように、古今の文献をひもといて「だからこの発言は正しい」と言ってしまうと、「だからインテリって嫌なんだよね」ということになってしまうと思います。


ところで一部「自衛隊員も仙石発言に傷ついている」という報道がありましたが、これはこれで心配。
「暴力装置」だろうが「軍隊」だろうが「自衛戦力」だろうが、破壊・殺傷能力のある武器を扱うのを任務にしている以上、日頃からの厳しい訓練で、くだらない政治的陽動(今回は失言ですが)にも動じない精神力を養っていてほしいものです。
(その意味では石原慎太郎東京都知事が「自衛隊の士気に関わる」というような発言をしていたのは意外)


つぎに柳田法務大臣。法務大臣の国会答弁は

「個別の事案についてはお答えを差し控えます」
「法と証拠に基づいて適切にやっております」

の2つで足りると言ったのが問題になっています。

実はこの発言は株主総会での議長の議事を裁く言い回しと同じで、 あまりに細かい質問に対して

「個別具体の案件についてはご説明を差し控えさせていただきます」

また事業に対するクレームに対して

「法令に基づき適切に対応しております」

というのは決まり文句の一つになっています(最近は少しは丁寧に答えることが増えてきたようですが)。

国会答弁については「予算委員会」といいながらなぜ予算に関係のない議論が延々と続くのか良くわからないのですが、やはりあまりに細かい話には答える必要がないんじゃないかと思います。
実際あまりに重箱の隅をつつくような質問が多いのかもしれません。
ただ、これを言ってしまった結果、柳田法務大臣は最初からまともにこたえる気がないと言う風にうけとれますし、どんなボンクラでも大臣答弁ができてしまうということが明らかになってしまったわけです。
その意味ではこの発言の問題点は「国会答弁はその程度のものだという国家機密を漏洩した」点にあるのかもしれません。



蓮舫議員の国会での写真撮影問題をめぐっての答弁が不適切だったとか虚偽だったとかいう話

内容自体は興味がないのでよく知らないのですが、追求する丸川珠代議員も蓮舫議員も「野党キャラ」というか「S」なので、追求する時は強いよな~とテレビを見ながら思いました。








コメント
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