これも機内で。
日本は(まだ)未公開のようです。
あらすじをザクッというとこんな感じ
高校の中で目立たないように生きている主人公が、ある日、母親から白血病になってしまったクラスメイトと一緒に過ごすよう強要されてしまい、お互いにぎこちないつきあいが始まる。病状が悪化していく彼女に主人公は映画オタク仲間のアールとオリジナル映画を作ることを決意するが・・・
アメリカのテレビドラマや映画では、向こうの高校の階級社会の様子が強調されているのですが、そういう世界の中で地味な高校生が急に大きな役割を背負わされてしまった困惑(と成長)が描かれています。
白血病になってしまう少女も地味なタイプで、他のクラスメイトからほとんど隔絶した中で二人の話が進むことで、最後に普通の高校生の持っている原石の輝きが強調されます。
サンダンス映画祭で賞を取ったらしく、メインストリームではない「傍流」への共感は確かにそうういトーンがあります。
脚本は良くできていて、他のキャラの立っている(戯画化が激しい?)脇役もたくさん詰め込まれていますがギリギリ消化不良になっていません。
ラストシーンはそこへの伏線と映像の見せ方は見事です。
観る機会があったらおすすめです。
ME AND EARL AND THE DYING GIRL: Official HD Trailer