一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

"ME AND EARL AND THE DYING GIRL"

2015-11-15 | キネマ

これも機内で。
日本は(まだ)未公開のようです。

あらすじをザクッというとこんな感じ

高校の中で目立たないように生きている主人公が、ある日、母親から白血病になってしまったクラスメイトと一緒に過ごすよう強要されてしまい、お互いにぎこちないつきあいが始まる。病状が悪化していく彼女に主人公は映画オタク仲間のアールとオリジナル映画を作ることを決意するが・・・

アメリカのテレビドラマや映画では、向こうの高校の階級社会の様子が強調されているのですが、そういう世界の中で地味な高校生が急に大きな役割を背負わされてしまった困惑(と成長)が描かれています。
白血病になってしまう少女も地味なタイプで、他のクラスメイトからほとんど隔絶した中で二人の話が進むことで、最後に普通の高校生の持っている原石の輝きが強調されます。

サンダンス映画祭で賞を取ったらしく、メインストリームではない「傍流」への共感は確かにそうういトーンがあります。

脚本は良くできていて、他のキャラの立っている(戯画化が激しい?)脇役もたくさん詰め込まれていますがギリギリ消化不良になっていません。

ラストシーンはそこへの伏線と映像の見せ方は見事です。


観る機会があったらおすすめです。

ME AND EARL AND THE DYING GIRL: Official HD Trailer

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映画あれこれ

2015-11-15 | キネマ

その他機内で観た映画。

『ピクセル』

1980年代に宇宙の未知の知的生物に向けて発射されたロケットに詰め込まれた地球文化の資料の中のゲームを戦争のルールと勘違いした地球外生物がゲームキャラを道具として地球侵略を侵略してくる。これに対して地球を救うべく、かつてのアーケードゲームのチャンピオンだったが今は冴えないオッサンになってしまったオタクたちが立ち上がる。
という、荒唐無稽な映画。(詳細は公式サイトで)

これらのゲームをリアルタイムで知っている自分のような冴えないオッサン世代には面白いのですが、若い世代はどう思うのだろうと思いながら、大人の童話として楽しませてもらいました。

特に「パックマン」は懐かしかった。


映画『ピクセル』予告編 2015年9月12日(土)公開

 

 


『ミニオンズ』

このシリーズは初めて観ました。
キャラの造形ととぼけっぷりが命ですが、その生命線をしっかり押さえていて気楽に楽しめます。
イギリスをネタにしたアメリカ映画というところもちょっと面白い。


映画『ミニオンズ』予告編
 

 

 


『ミッション・インポシブル ローグネイション』

たぶん2くらいまでしか観ていない(トム・クルーズがTGVに張り付いていた)ので背景やその後の展開を理解しておらず、字幕なしの英語版で観ていたら「IMF」が組織の名前だと気づかずに一瞬何の話か迷ってしまいましたw

シリーズが進むと、純粋な巨悪の組織と純粋な正義の組織というのもリアリティを持たなくなるので、その背景や国家との関係に触れざるを得なくなってくるというのは、この手の話の宿命ですね(ひょっとすると007シリーズの後釜を狙っているのかも)。

アクションは派手で面白いですが、アクションのためにストーリーを作っている感があるなどと突っ込まずに、楽しんだほうがいい映画です。

 

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

 

 

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

コミックは読んでいたのでけっこう楽しみにしていました。
CGやプロダクション・デザインはよくできていました。特に巨人の不気味さ、怖さはなかなかの迫力です。
ただ、残念なのは主役が演技過剰で空回りしているところ。
また、話自体は「次回に続く」というところで終わってしまうので、コミックを読んでいない人には唐突な終り方に見えてしまうと思います。
何回シリーズにするつもりなのか、途中で飽きられないような単体作品としてのまとまりを持てる切り取り方ができるのか(スターウォーズのように)、主役の演技は改善するのか、という意味で次回作に興味あります。


映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』プロモーション映像

 

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またまたごぶさたです。

2015-11-15 | キネマ

気にはしていたのですが、3か月も放置してしまいました。
中の人は生きてます。

本のレビューもたまっているのですが、まずは出張中の機内で見た映画など、と書いたところで、夏休みに『ジュラシックワールド』を4Dで観たので3か月も苗の話ですがそちらの話から。

せっかくなら4Dなるもので観ようと予約を試みたら、都内の主だったところは予約で瞬間蒸発してしまっていて(当時)、意地になって探したところがららぽーと富士見のTOHOシネマズ。
しかも日本語吹き替え版しかない、ということでしたが、恐竜の声はかわらないからいいや、と予約。
車で小一時間かけて出かけました。

タイトルのあと冒頭のシーンまでは動きなし、と思ったら、開始30秒ほどで画面が止まり、場内が明るくなりました。
そこで係りの人が出てきて、「設備の故障のため再起動をかけます。動作確認をするので席を立ってください」とのこと。

明るい中で改めて見ると、座席は4つが一塊になって動くようです。動力的にそれが限界なのでしょう。
「動作確認しますので荷物をもって離れてください」のアナウンスのあとに、椅子が動きます。
上には30cmくらいあがります。予想以上に上がる感じで、場内からも「オォーッ」という歓声。
次に前方に傾く。これもけっこう前のめりな感じになります。ここでも歓声。

ということで、事前説明を受けたので更に期待が盛り上がり、本編へ。
二回目はしっかり動きました。

椅子の動きはけっこう細かいところもカバーしていて芸が細かい。この技術はTDLなど他のテーマパークなどで以前から導入されていたので動作のタイムラグなどもうまく計算してプログラムされているのでしょう。
他の4Dの売りとしては水しぶき。ミストが噴射されるのですが、濡れ過ぎず、不足感もない、という適度な感じ。
一番感心したのが、椅子の下部に可動する凸型のワイヤーがあって、これがふくらはぎをサワッとすること。
草むらを走るとこや地面に倒されたところなどでどきっとします。


映画自体も、過去の作品のオマージュや、結局自然界だと身体(物理量)の大きい方が強い、という身もふたもないオチも含めて楽しめました。



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