父親からタイムトラベルの能力があることを教えられた主人公が、時間を巻き戻して失敗をカバーすることを繰り返しながら、人生で大事なことを学んでいく、という話。
SF映画ではないので、タイムトラベル物にある未来を変えることの影響についてはそれほど厳密な制限があるわけではない。
「やり直し」ができること、できないことの意味や大切さを訴えるという点では、個々のタイムトラベルのきっかけになる事件が、主人公の成長に沿ってうまく設定してあり、コメディとして、またドラマとしても面白い。
ただ、現実には選択肢が複数あることが多く、時間を巻き戻したとしても正解にたどり着けるとは限らず、それをはっきりとは分からない正解にたどり着くまでに何度も繰り返すと逆に疲れてしまうのではないか、などと無粋なことを頭の隅で考えながら見ていた。
映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』予告編