第三者割当による新株式発行の払込完了に関するお知らせ
こっちは5%強だし、発行価額も55円と時価(昨日の終値56円)なので誰も文句は言わないようですね。
いちごとしてはFCレジリートは買いそこねたわけですが、こっちだけお金を入れてどうするつもりなんでしょうか。
まあ、ここで払い込みをせずに、ファンクリが資金繰りに窮したりしたら自分の評判が落ちることを考えたら、1億円くらいけちってる場合ではないという判断なのかもしれません。
あらあら
細かいつっこみですが、1.のあとに3.が来ているあたり、混乱が伝わってきます。
仮処分決定の認可決定に関するお知らせ
(2010年5月12日 FCレジデンシャル投資法人)
本投資法人が平成22年5月11日付にて発表した、新投資口発行行為差止仮処分命令申立事件についてなされた仮処分決定につきまして、同日、東京地方裁判所に本件にかかる保全異議申立てをおこないましたが、同日、東京地方裁判所から仮処分決定の認可決定を下記の通り受けましたので、お知らせ致します。
記
1.本決定の概要
(1)決定日 平成22年5月11日
(2)決定の内容
平成22年4月6日に開催した役員会の承認に基づく新投資口発行について、その払込金額が投信法82条6項の公正な金額とは認められず、その発行がなされると本投資法人には回復ができない損害が生じるおそれがあるためその発行を仮に差し止めるという、東京地方裁判所が平成22年5月10日にした仮処分決定を認可する。
3.今後の対応本投資法人としましては、平成22年4月6日の役員会で決議いたしました新投資口発行は、上記認可決定を受け中止いたします。
いちごアセットの資本参加を決めたFCレジデンシャル投資法人ですが、蚊帳の外に置かれていた現筆頭投資主から、新投資口発行無効の仮処分が出されていたものです。
いちごアセットの資本参加の公表が4月6日で、その前に 3月31日に3物件を36億円で新規取得 して、同時に「取得資金および関連費用に当てるため」38億円の借り入れをしていますが、借入金比率は低かったとはいえ、昨年10月の時点で鑑定評価が取得価格を10%下回っている(2009年10月期有価証券報告書参照)投資法人に取得物件価格以上の融資をしたのは、当然いちごアセットの資金を前提にしたものだと思うので、投資口発行が無効になった場合、ローン契約条項に抵触する恐れがあるかもしれません。
適時開示はなかったので、いきなりデフォルトにはならないようですけど。
いちごは、同時に母体の株式会社ファンドクリエーショングループにも同時に5%出資していてこちらの発行期日も5月12日なのですが(参照)、こっちは(12日朝の時点で)適時開示がないということは実行しちゃうんでしょうか。
先日、追悼式典に向かうポーランド大統領がロシア領内で飛行機事故で亡くなって一瞬物議をかもしましたが、「カティンの森」は侵攻したソ連軍により連れ去られたポーランド軍兵士が大量虐殺された事件の現場です。
カティンの森虐殺事件はドイツのソ連侵攻時に発見され反ソ宣伝に使われる一方で、戦後のソ連占領下ではナチスドイツの仕業とされます。
ソ連が公式に自らの行為だと認めたのはゴルバチョフ政権になった1990年です。(詳細はWikipedia参照)
映画では、家族の死もナチスの政治宣伝への協力を要請されたり、ソ連からは墓碑銘に正式な享年を書くことすら禁じられるという中で生きることを強いられるポーランド市民の様子が描かれます。
そして、「虐殺者」が「統治者」になった戦後のポーランドで、生き延びるために妥協をする人としない人との対立、そしてそれが日常事あるごとに試され、占領が続くことで心が疲弊してしまうさまが痛いほど伝わってきます。
前半でポーランド軍の将軍が徴兵されて捕虜になった兵士たちに向かってこう語りかけます。
「生き延びてくれ、君たちなしでは自由な祖国はありえない、我々は欧州地図上にポーランドを取りもどすのだ。」
しかしポーランドの民主化が実現されるにはそれから50年の年月が必要だったことを考えると、それがいかに困難な道のりだったかを改めて考えさせられます。
話がちょっと変わりますが『ピアノの森』ではちょうどショパンコンクールの二次予選に入ったところです、ショパンの楽曲にこめられたポーランド人の苦難の歴史をいかに表現するかということが一つのポイントになっているのですが、そこにはショパンの時代以後も繰り返されてきた東西列強による支配の歴史へのポーランド人の思いも込められているのかもしれません。
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統計をもとに未来を予測しようという本。
著者があとがきで
未来を予測するなら、大胆な独自予想をするか、比較的手堅いことを積み上げていくしかありません。
私は後者を選びました。手堅い予測だけでも、日本が直面している問題の大きさを実感するには十分だと思ったからです。
と書いているように、マスコミでよく取り上げられている少子高齢化、格差問題を中心に「地味でもできるだけ精度の高い予測を積み上げて」います。
具体的には人口統計を中心に経済学的・社会学的な補足をしています。
特に人口は人は毎年1歳ずつ年をとるし、出生率も死亡率も急な変動はしないので比較的精度の高い予測が可能なので、説得力があちります。(その意味では現在の少子高齢化も相当前から予測はできていたはずなんですが。)
著者は、一般に少子化が原因とされている問題が実は少子化自身が直接の原因ではないこと、逆に少子化が解決すれば諸問題が解決されるわけではない、逆に子供を生みさえすればすべてが解決されるわけではないことをさまざまな統計データや研究成果をもとに解き明かしています。
私たちは、まるで初めから問題が決まっているような気分になってますが、ここでちょっと立ち止まって、「この問題は、本当に問題なのか」ということを疑ってみてもいいのでは、と思います。
問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきでないことを問題にしてしまうこと、そして、問題にすべきことを問題にしないことにあるのです。
この点は仕事でも大事ですよね。
交渉事でも相手がなぜか本質的でない部分にこだわっているときは、そこについてこちらもこだわっているふりをして最後に譲歩することで肝心な部分を通すなどという小手先技がありますが、自分がそれに陥らないようにするのは結構難しかったりします。
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『動物ω図鑑』に刺激されてウチの犬のωを撮ってみました。
残念ながらあまり「ω」風なツボには入らない感じです。
舌を出してるのがご愛嬌。
もう少し接近
口元の毛が邪魔ですね。
ωだけクローズアップ
顔が平らじゃないので、なかなか「萌え」という感じにはなりません。
舌をしまうと、ちょっと無精ひげのおっさんぽい
おまけ
風呂上り、ドライヤー中。
マガジンハウスのサイトの著者の口上
問。動物のどこがカワイイですか? 肉球? 目? 耳? ノーノー。いちばんカワイイのは、クチとその周辺です。この重大な事実を発見した私は、クチとその周辺を『ω(オメガ)』と命名しました。そして日本中の動物園・水族館を巡り歩き、魅力的な動物ω写真の数々を収集し、中でも最高に可愛らしいω写真を厳選して本書に収録いたしました。
著者のプロフィールは
松原卓二(まつばら・たくじ) 1965年兵庫県生まれ。富士山麓在住の多趣味プログラマー。1995年、それまで住んでいた東京を離れ、野生のニホンリスが軒先までやってくるという自然豊かな環境に移り住み、ソフト開発にいそしむ。趣味は写真(主に動物と料理)、陶芸(自宅に小屋と窯まである)、動物園巡り(自宅近くに富士山こどもの国が)など。2004年、かねてからの動物の「クチとその周辺」好きが高じて、インターネットのSNSにて「口吻」コミュを立ち上げ、のちに、「クチとその周辺」を「ω(オメガ)」と命名。2008年、「リトルモア BCCKS第一回写真集公募展」にて口吻を撮りためた「ω collection」が入選する。写真集としては本書が初の著書(プログラミング関係で既著あり)。
という、趣味が高じて本になったという筋金入りの「ω」好きの方です。
「俺のような同年代にしか通じないぞ」というようなキャプションもご愛嬌です。
動物ネタでいえば、個人的には動物園で写真撮影というサイトも、表情の切り取り方、キャプションとその後ろにある動物への暖かい目線が感じられて好きです。