2週間ほど前 以前同僚だったヒトシくんからtelがありました。
「 あ 〇〇ちゃん 26日の金曜日 6時いつもの場所 ましろ会 OKやね 」
と電報のような簡単さで これが年に2回かかる電話です。
ましろ会とは 同僚であった間城さんを囲む会で 毎年春と秋にある宴会です。
間城さんは今月75歳になりました。
彼は定年より10年ほど早く会社を退職いたしました。
糖尿病により視力が極端に落ち 仕事も車の運転もできなくなったのです。
53歳で退職とは 今から思えばずいぶん早い引退でありました。
幸いなことに不自由ながら 日常生活はなんとかできる彼が
一生懸命書いた年賀状が毎年届きます。
かつての仲間が年に2回 彼を囲む宴をはじめて はや20年が過ぎております。
メンバーは12名ほどで 発足当時若かった彼らも ほとんどが定年を迎え
現役は56歳が1人となりました。
退職後ふるさとに帰り 毎回 愛媛県からの参加者もおります。
間城さんを自宅まで迎えにいき 宴会後また彼を家へ送る役目は
お酒の飲めないメンバーがしてくれます。
20年前はお互いが若く 皆ゴルフが好きで 今度こそリベンジするぞ!
などと話題であったものが 病院情報が1番に語られるようになりました。
昨年秋に欠席したメンバーが 病気が癒えて次の年の春に出席という
互いの近況を知る会にもなっており 皆 親を見送る歳にもなりました。
間城さんのとなりの席は 常に私と決められ 空けてくれております。
ましろ会の発足当時より メンバーの中で紅一点であり 長年この席に座りましたが
今ではメンバーの奥さんも 参加してくれるようになりました。
この会が20年も続くということは 間城さんの人徳といえましょう。
帰りには 長年苦労したろう間城さんの奥さんに 寿司折を持たせるのも
毎回のしきたりとなっております。
メンバーの同窓会のような 春の園遊会ならぬましろ会の
満月の宵が過ぎていきます。