一昨日 大相撲春場所の千秋楽で 横綱白鵬が 36回目の優勝をしました。
しかし 白鵬×日馬富士の 千秋楽結びの一番で 白鵬が立ち合い後変化して
わずか1秒で 日馬富士は土俵下に落ちました。
この一番で白鵬は優勝を決めましたが 勝ちだけを追う 横綱とは思えぬ内容と
品格のなさに 会場は騒然としました。
勝てば 何をしてもええんか! 恥を知れ! 金返せ!
モンゴルへ帰れ!
などなど 優勝インタビュー中もヤジが飛び 表彰式前に 観客の半分以上が
帰るという異常さで 受け答えしていた白鵬は
悪かった 反省している とだんだん声が出なくなり すみませんを繰り返し
ついに泣き出し 今までに 見たこともない表彰式となりました。
これを見ていて もう20年も前になる 甲子園の夏の大会を思い出しました。
高知の明徳義塾高が 対戦相手の 石川県星稜高の 四番松井秀喜選手に
対し全打席敬遠とし 明徳は試合には勝ちましたが 高校生らしくない姿として
社会問題にまでなりました。
星稜高には勝ったものの あまりに強い世間からのバッシングに 明徳は次の
試合に負けました。
松井選手が 巨人からメジャーへ移るときも 米国で最優秀選手になったときも
その後 長嶋氏と子弟コンビで 国民栄誉賞をもらったときも ことあるごとに
あの甲子園の 全打席敬遠の映像が流れました。
全打席にボール球を投げた 明徳のピッチャーも もう40歳を超えたでしょうが
監督の指示とはいえ あの映像が流れるたびに いい気分にはならんでしょう。
全打席敬遠のとき 元高校球児で 甲子園経験がある 職場の同僚が言いました。
明徳高監督の作戦は正しい 自分が監督でもそうするだろう とにかく勝たねば
次がないものね 負けて爽やかに散るより 絶対どんよくに勝ちにいくべきだ!
横綱白鵬は 次の場所では 対戦相手も観客もが 納得する勝ちを取ることでしょう。