くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

マンゴー。

2016-07-23 | 食物関係

今年もまた 友から届いたと 沖縄のマンゴーの箱を持ち現れた娘は
神棚の父の遺影に  おじいちゃん今年もマンゴーが来たよ 食べてね
と置いて帰りました。

おじいちゃんが食べ終わったころ 取りに来るきね 食べたらいかんよ
帰り際に 釘をさすことを忘れません。 

 

父が逝って20年が経ちました   生きておれば 今月94歳になります。

若い頃フィリピンへ出征した父は 現地で 生まれて初めて食べる
マンゴーに 世の中に これに勝る旨いものなし と思ったそうです。

マンゴーを食べた頃は 日本軍が南へ勝ち進んだ短い間で すぐに
戦局は悪化し 友が次々戦死していく中 食料も尽きたジャングルで
負傷し さらにマラリアにかかって 動けなくなったそうです。

熱帯の小屋に一人横たわり この国の土になると覚悟した時 終戦に
なり助かった父は 終戦日が数日後なら 死んでいたことでしょう。

背中に大きな傷を負いながらも 生きて帰れた父は幸せで 以来毎年
開催される戦友会には 復員後結婚した母と 終生 出席しました。

 

来ないかと思えばちゃんと 夜遅く現れた娘は おじいちゃん おいしかったろ?
と言いつつ マンゴーを1個残し 2個を持って帰りました。

翌日スーパーで デラウェアを買いお供えして 父からマンゴーをもらいました。


  

コメント (26)
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