くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

ちゃがまる。

2016-03-21 | 日記

ちゃがまる とは土佐人なら 東の室戸岬 西の足摺岬に住む人も
年配者には通じる言葉ですが ちゃがまとは無関係です。

ちゃがまる という土佐弁は 若い人はまず使いませんので 聞くことも少なく
すっかり忘れていましたが この前 久々に聞き嬉しくなりました。

先日のお四国で 40分山道を登ったとき もう歩けん よう歩かん 先に行って
と同行者に言ったところ

なに言いゆう こんなところで ちゃがまってどうする! と80代の先輩に気合を
入れられ ええところで使うねぇと 思わず吹き出し また歩き始めた次第です。

自転車が壊れたときや 体にガタがきたという表現も ちゃがまる ちゃがまった
という言い方をします。

母の施設の職員が 笑いながら言うには 母は ちゃがまるという表現が好きで
たびたび使うそうです。

若いときは だれっちゃあに負けんばあ 仕事をしたきに 五体がちゃがまった
なんでもやりすぎは あげがくる

と言うそうで あげがくる も土佐弁ですが 油揚げとは無関係です。

とどのつまりを 挙句の果てに などと言いますが イラレな土佐人が使ううちに
縮められ あげがくる あげがきた の方言になったとは 私の勝手な想像です。

あげがきたは 良い結果に終わった時には言われず 多くが 後悔やため息と
ともに使われる気がします。 

猛勉強の末あげがきて 大学に合格した と使われることは まずありません。

 

 

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お四国巡礼10。

2016-03-18 | お四国巡礼

3月のお四国は 45番岩屋寺 46番浄瑠璃寺 47番八坂寺 48番西林寺
49番浄土寺 50番繁多寺 51番石手寺 と愛媛県の7ヵ寺を参拝しました。

先月のお四国のとき 来月は 汗拭きのタオルを持参するようにと言われ
怖れていた45番岩屋寺は お四国一の難所といわれる 修業を頂きました。

山門が見えて やれやれと思ったらまだ先が長くて 40分ほどあえぎつつ登り
やっと本堂に到着しました。

かつて 仙人が住んだといわれる山岳霊場の岩屋寺は お豆腐を切ったように
垂直に大岩がそそり立ち 寄り添い守られるように 本堂が建っていました

次は 松山市内8ヵ寺の一つ ご本尊が薬師如来の 46番浄瑠璃寺へ着きました

2ヵ寺を打ち終わったところで お昼ご飯となりました

バスの中でお昼寝する間もなく ここからまだ 5ヵ寺を参拝せねばなりません
47番八坂寺へ着きました どのお寺も ハクモクレンや早咲きの桜が満開でした

バスを降りて 歩くお寺までの道のりには 樹齢何百年という大木がしばしば見られ
思わず足が止まります

48番西林寺(さいりんじ)へ着きました 朝一の山登りで くたくたに疲れた体には
平地にあり 石段の少ないお寺は ほっとします。

49番浄土寺は 松山市内と思えぬ 静寂の中にありました

お四国巡礼も50番代に入りました 50番繁多寺は 本堂のすぐ横に鳥居がある
珍しいお寺でした

坊ちゃん劇場で ジェームス三木さんの お遍路さんどうぞ というミュージカルが
あるそうで 四国4県で公演と書いてあります

朝 薄暗い出発のお四国でしたが 本日7ヵ寺の打ち止め 51番石手寺に
着きました  後ろの山には 巨大なお大師様が 遠くを見ておられます

仁王門の両側には 巨大なわらじが立っており 網目にびっしりと挟まれたお賽銭です

どのお寺も 参道近くにお土産物店があり 地元で採れた農産物などを売っています
この日は 岩屋寺近くの店で きくらげを買いました  2袋で1,000円也

岩屋寺へは あと少し あと少しと 80代の先輩に励まされ 山を登りました。

お四国も まだ半分ちょっとが済んだ時点で まだまだ先がありますのに 果たして
この体力 こんな脚力で結願出来るのかと 痛いふくらはぎを揉みつつ あくる日は
ひどく落ち込みました。

これではいかん 日頃からもっと 歩かねばなりません と毎度思いますがね‥‥

  

 

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風の電話。

2016-03-16 | 映画・TV

東日本大震災から丸5年が経過して 津波で家族も家も失い 今も仮設住宅に
暮らす人など どの局でも あれから5年の特集番組がありました。

その中で 2-3日前に再放送があった NHKの 風の電話~ 残された人々の声
という    ドキュメンタリー番組の再放送が深夜にあり 布団へ正座して観ました。

岩手県の三陸海岸大槌町の 海を見下ろす丘に土地の持ち主が がれきの中から
拾ってきた電話ボックスを設置し 中に 黒いダイヤル電話を置きました。

線の繋がってない電話をかけに 様々な人が丘を登り 受話器を持ち 波に流され
帰らぬ人となった身内に 会いたい想いや 自分の近況を語ります。

それぞれに親や夫 30代の息子を津波にのまれ 未だ 遺体も上がらぬ家族を
持つ3人の主婦が 一人ずつボックスに入り 泣きながら相手に呼びかけました。

大槌町は 不明者の数が多いため ひょっと今も どこかに生きているのではと
そんな気がすると3人の主婦は語り 胸に持つ想いを 涙と共に吐き出したら
取材陣に ありがとうございましたと 明るい笑顔を見せ 丘を下りていきました。

風の電話を掛けにくる人は 女性より男性が多いそうで 30代と思われる男性は
両親 妻 1歳になる子どもまで 家族全部が波にのまれ 自分だけ生き残った
すまないと 受話器を持って泣きじゃくります。

泣きながら風の電話を掛けた後は 割とサバサバした表情で 皆 丘を下ります。

風の電話をかける人の 深い悲しみや自責の念は 月日が和らげてくれることは
ないでしょうが 逝った家族の分までも しっかりあんたが 長生きせないかんよ! 
思わず画面につぶやきました。    

この放送を観た後は眠れずに まんじりともせず 夜が明けました。



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同期の桜。

2016-03-14 | 日記

定年は60歳でも 延長して勤務し 年金満額になってから退職する場合が多く
男性は年金が満額になる 65歳まで勤務が普通になりました。

かつて同期入社したメンバーも 最後の男性が退職し 全員自由人になった今春
記念に一杯やらんかねとの誘いに もちろん はいよ はいよと出かけました。

 
 

40数年前  希望に燃え入社した同期の桜は 泣いたり笑ったり ケンカもしたし恋もした
そして 家族を作り時は流れて 子どもは巣立ち 新婚当時のように 老夫婦が残った。

40数年が  瞬く間に過ぎた想いですが かつての  りりしい青年は禿げ上がり 愛らしかった新入
女子社員は シワとたるみで いつの間にやらばあさんへと 大きく進化を遂げました。

声をかけた同期の桜の 全員が出席ではなく 決してしつこく誘ったりはせず 去る者を追わず
来る者を拒まずが 大人の流儀です。

 
 

連れ合いを亡くした者 子どもの結婚を機に 妻の職も退職して独身に戻った者 人生いろいろ
ですが こうして集まり懐かしく昔を語り そう多くない残された人生に まだまだやっておきたい
夢を皆に聞いてもらう そんなひとときが 私たちの歳には 大切な時間となります。

来年もこの時期にやろうよと声が上がり 温泉に入りゆっくり呑みたいから 泊りがけでやろうと
次の幹事も決定です。

来年も元気で 同期会へ来るぞっ! 挨拶を交わし同期の桜は それぞれへ帰っていきました。

 

 

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葉わさび甘酢漬。

2016-03-12 | 食物関係

今年も 実家に自生している葉わさびが採れましたが 例年より小ぶりで
いつもなら付けている 白い花も見えません。

葉わさびの採れる時期に 母が作っていたやり方で 毎年 甘酢漬を作りますが
とても簡単で すぐに出来ます。

200グラムの葉に対して ↓の調味料を合わせておきますが 好みで増減します。

   米酢        60cc
         砂糖         大さじ4
   薄口醤油    大さじ1
   塩          小さじ1/2

葉わさびはよく洗い ざるに広げて熱湯を回しかけ すぐ水に取ったものを 適当な
長さに切って絞り 蓋つきのビンに入れ ↑の調味料も入れます。

次にビンを上下に何度も振ります 振るほどに ツンと鼻に抜ける辛みが増します。

冷蔵庫に入れ まる1日経ったら 米酢の角が取れてまろやかになり 食べごろです。

産直にも 葉わさびが出るようになりましたが 一度にたくさん作らず 少量ずつ
作るほうが 辛みも  食感もいいです。

葉わさびはほんの短い この時期だけの楽しみで もっと季節が進めば 葉も茎も
固くなって 口の中に 繊維のカスが残るようになります。

食べる前にもビンを振り 食べる量だけを取ったら すぐに蓋をせねばなりません。

蓋を開けっぱなしにすると 辛みが飛んで ただの おひたしになりますので。

 

  

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