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僕が少し映画を観るのを離れた期間(1996年~2007年)の間に個性的な映画監督が出てきた
ガイ・リッチー、ダニー・ボイル、クリストファー・ノーラン、ジャルデンヌ兄弟、アキ・カリウスマキなどたくさんの才能ある映画監督が生まれ、そしてまだ若手監督だと思っていたヴィム・ヴェンダース、スティーヴン・ソダーバーグなどは今や巨匠的存在になっていた
特にガイ・リッチー監督のロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズを観た時は、こんな面白い映画があるのかと驚いたねクエンティン・タランティーノ監督のパルプ・フィクションの面白さ以上の衝撃があった
そんなガイ・リッチー監督も後にスナッチ、ロックン・ローラーといった作品で彼独自のスタイリッシュな映画を撮っているが、残念ながら彼の長編映画デビュー作の『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を超える作品を撮っていない
今回のコナン・ドイルが生み出した最高の頭脳を持つ探偵であるシャーロック・ホームズをガイ・リッチーが監督すると聞いた時はかなりの期待感を持ったどんなシャーロック・ホームズが出来上がるのかコナン・ドイルのシャーロック・ホームズの小説は何冊か読んでいるけれど、良い意味で僕のシャーロック・ホームズ像を壊してくれるのか
シャーロック・ホームズを描いた映画で、僕の最も好きな監督であるビリー・ワイルダーが撮ったシャーロック・ホームズの冒険という映画を観たことがあるけれど、あの幻か本当に居るのかわからないネッシーをテーマにした作品だったけれど、正直期待感が大きすぎたのかあんまり面白くなかった
よくミステリー小説の探偵ではレイモンド・チャンドラーが生み出したフィリップ・マーロウはよく名作の映画になっている
例えば、ハンフリー・ボガードが演じた三つ数えろ、ロバート・アルトマン監督で、エリオット・グールドが演じたロング・グッドバイなどは非常に面白い映画で、またマーロウ像の格好良さを前述した2人の俳優は演じている
その点では、行動より天才的頭脳で勝負のイメージのあるシャーロック・ホームズは映画として描くのには向いていないのかもしれない
しかしガイ・リッチー監督にかかると、僕の想像以上のシャーロック・ホームズとワトソン君が出来上がってしまった
この映画をコナン・ドイルが観たら吃驚すること間違いなしそれではアクション満載のシャーロック・ホームズを紹介しよう
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ロンドンにおいて儀式的な少女連続殺人事件が発生しているそして、今また1人の少女が殺人事件の生贄になっていた
しかし、シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニーJr)が、天才的な頭脳、そしてその頭脳を活かした格闘技で門番を倒し、そしてワトソン(ジュード・ロウ)の活躍もあり、無事に少女を助け出し、犯人のブラックウッド卿(マーク・ストロング)を捕まえる事の成功する
しかし、ブラックウッド卿(ストロング)は死刑執行直前にホームズ(ダウニーJr)はを呼び出し、私は死んでも蘇って、あと3人の人物を殺すと告げる
ブラックウッド卿(ストロング)は首吊り死刑を執行され、医者でもあるワトソン(ロウ)はブラックウッド卿(ストロング)の死を確認する
今まで探偵ホームズ(ダウニーJr)と協力して、事件を解決してきたワトソン(ロウ)だったが結婚を機にホームズ(ダウニーJr)の田舎へ引越ししようと思っていたが、そこへ警察から思わぬ知らせがブラックウッド卿が生き返ったと
ホームズ(ダウニーJr)とワトソン(ロウ)はブラックウッド卿(ストロング)が埋められている墓地へ急行するが、そこには壊された墓があり、棺の中にはブラックウッド卿(ストロング)ではなく、別の死体が入っていた
これで再びホームズ(ダウニーJr)とワトソン(ロウ)は事件解決のために再び協力し合うことになる
しかし、ホームズ(ダウニーJr)の部屋に、かつてホームズ(ダウニーJr)の敵であり、しかも彼の恋人でもあったアイリーン(レイチェル・マクアダムス)が忍び込んでいた
果たして今度はアイリーン(マクアダムス)の目的は一体何なのかホームズ(ダウニーJr)が彼女の後を追跡すると・・・どうやら彼女は何者かに命令を実行されているみたいだ
そしてロンドンの街はブラックウッド卿(ストロング)が、生き返ったことに恐怖に陥っていたそしてあの世から蘇ったブラックウッド卿(ストロング)はホームズ(ダウニーJr)に宣言したとおり、次々予告どおり殺害を重ねる
そしてブラックウッド卿(ストロング)は、自らのパワーを誇示してイギリスを乗っ取り、かつての大英帝国を蘇らせ、アメリカを再び植民地化して世界征服を企んでいた
そのブラックウッド卿(ストロング)の恐るべき野望を阻止するため天才的頭脳、そして並外れた格闘技、更にこれまた強力な仲間であるワトソン(ロウ)の協力を得て、ホームズ(ダウニーJr)はブラックウッド卿(ストロング)と対決する
果たして結末は・・・続きは映画を観てください
ホームズファンが観たらガッカリするような映画になっているのかと思いきや、僕はそれほどホームズの作品をたくさん読んでいないから少し疑問だけれど、実はかなりホームズシリーズを読んでいる人に楽しめるシーンを所々に散りばめた作品だと思う
あのホームズの好敵手の~教授の存在もチラホラと・・・
事件が無いときは何ヶ月も自分の部屋に引き篭ったり、実は変装の名人であったり、そして武術が得意であったり、そした鮮やかな天才的推理力
僕もそれほどホームズシリーズの本を読んでいないから、語弊があるかもしれないがホームズのキャラクターを上手く取り込んでいると思う
しかし、ホームズを全く知らない人にとってはパイレーツ・オブ・カリビアンと変わらない、単なるアクション映画としか観ることが出来ないかもしれない
正直この映画にはガイ・リッチー監督らしいスタイリッシュな映像らしさが全くない
確かにストロング卿という神秘的な存在を際立たせるための、ダークな感じのするロンドンは、いつもガイ・リッチーが舞台にするロンドンとは雰囲気が違うし、この映画を観ているとロンドンというよりも、バットマンシリーズのゴッサムシティーの印象を受ける
そしてアクションシーンでは特撮の恩恵を受けまくりついにガイ・リッチーも手抜き演出をするようになってしまった感じがする
今回のシャーロック・ホームズは、果たしてロック・ストック・アンド・トゥー・スモーキング・バレルズを超えることが出来たのか
『ロック・ストック・・・』どころか『スナッチ』や『ロックン・ローラー』も超えた作品になっていないのが残念です
なかなか『ロック・ストック・・・』を超える作品は撮れないと思うけれどね
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