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今やアジアを代表する監督であるチャン・イーモウだけれど、僕は彼の作品においてヒーロー、LOVERSといった任侠アクション映画から観たし、最近も王妃の紋章というハリウッド映画も顔負けのいかにも予算が掛っているような大作を撮っている
確かに彼の上記に挙げたアクション映画も面白いけれど、実はヒューマン作品であるあの子を探して、初恋のきた道といった感動作にも彼の映画監督としての良さがある
今回、紹介する至福のときは彼の監督作品において、ヒューマン映画の部類に入るけれど、少しコメディータッチで描かれている
実はこの映画は盲目の少女を助けるために、周りの人達がこの少女を助けるために嘘をつくストーリーだが、実はこの映画とよく似た映画にグッバイ、レーニン!というドイツの映画があったこの映画がベルリンの壁崩壊前後における、息子が母親に対して必死で嘘を突き通す話この映画もユーモアがあり、親子愛を感じさせる名作?だった
今回、紹介したい『至福のとき』も嘘がテーマにあり、その根底に流れるテーマである人間の優しさを描いている点で『グッバイ、レーニン!』とよく似ているが、ある程度『グッバイ、レーニン!』は想像できるラストシーンだったけれど、『至福のとき』は僕の想像を超えたラストシーンそれではストーリーを紹介します
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喫茶店において、風采のあがらない中年の男チャオ(チャオ・ベンシャン)が、太ったおばさんを必死で口説いている自分は金持ち、どこどこの社長などと言っている
しかしこのチャオ(ベンシャン)という男は、働いていた工場が閉鎖して友人から借金ををしている貧しいおっさん
しかしながら中国ではどうも結婚していないと社会的に差別を受けるようで、チャオ(ベンシャン)は今までに見合いを何回もしていて失敗しているのだ
そんなチャオ(ベンシャン)だったが、友人とお金を稼ぐ方法を考えた男女のカップルが目立たない場所で一緒にデートする公園に一台の壊れているバスがあった
そのバスの中を清掃して、恋人達がゆっくりできる至福旅館として金儲けを企む
チャオ(ベンシャン)は見合い相手の太ったおばさんの所へ、行くとそこには太った息子がいたそして、もう1人やせ細った盲目の少女のウー・イン(ドン・ジエ)を目にする
彼女は太ったおばさんと、その息子に虐げられていた
再びチャオ(ベンシャン)が婚約者の太ったおばさんの所へ行くと、ウー・イン(ジエ)を至福旅館で按摩師として、働かさせて家から追い出そうとする
チャオ(ベンシャン)は虐げられたウー・イン(ジエ)を可愛そうに思い、至福旅館のバスに連れていくが、バスのあった一帯は国営であり国からバスをどかされてしまい、結局至福旅館は消えてしまう
そんな時チャオ(ベンシャン)は友人や、自分と同じく工場閉鎖によって働き口のない知人とウー・イン(ジエ)を助けてやろうとする
そして彼らは閉鎖した工場をマッサージ店として、そこでウー・イン(ジエ)を按摩師として働かす事を計画する
チャオ(ベンシャン)は自分は大きな会社の社長と見栄を張っているが、住んでいるアパートはボロボロチャオ(ベンシャン)は自分のアパートにウー・イン(ジエ)を働かせ、自分は違う所で寝る生活を強いられた
そしてマッサージのお客さんの役割も自分と同じ仕事の無い仲間に頼み込む目の見えないウー・イン(ジエ)は毎日違うお客さんが来ていると思い、そしてチップもたくさん貰っていると思っていた
しかし、毎日お客さんのフリをして来ている彼らも貧乏なためについにチップを払えなくなるが・・・
そしてウー・イン(ジエ)は自分の所に父からの手紙をチャオ(ベンシャン)に読んでもらうが、その手紙に対して父親の優しさがあふれた内容が書かれていると思っていたが、あっさりとした内容だった
やがて、ウー・イン(ジエ)はその事に絶望するが、チャオ(ベンシャン)たちは必死でウー・イン(ジエ)を元気づけようと更なる芝居を続けようとするが・・・この盲目の少女を勇気づけるためのユーモア、そして想像を超えるラストシーンは映画を観てください
しかし、この盲目の少女を演じたドン・ジエだけれど、演技は全くの素人よく演技の素人をこのような難しい役に挑戦させるね
そして非常に考えさえられるラストシーン観る人によっては後味の悪いラストシーンだと考える人も居ると思うけれど、僕はこのようなこれからの彼らの、そして少女の人生はどうなるか想像をかき立てられる様な終わり方は好きです
このほら吹きのさえないおじさんと盲目の少女のどこか可笑しくて、そして切なさを感じる交流の映画を観てください
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