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映画を観ていると、今まで疑問に思っていた事がわかったりする実は今回紹介するフレンチ・カンカンという映画を観て、昔テレビでたくさん女のダンサーが集まってスカートを捲り上げて、脚を思いっきり上げるダンスシーンを見たことがあったのだが、実はあの踊りこそフレンチカンカン(下記画像参照)という踊りだったんだと、この映画で知った
そして、この映画にはトゥールーズ・ロートレックのポスターがよく出て来る彼の絵はちょっと特徴的だから見ただけで彼の作品だとわかる絵が多い
ちなみに昔、ジョン・ヒューストン監督の名作で赤い風車という映画を観たけれど、実はこの映画はトゥールーズ・ロートレックの半生を描いた伝記映画
実はこの映画のタイトルの赤い風車の意味がよくわかっていなかったけれど、今回のフレンチ・カンカンを観て、やっと僕の疑問がとけた
『赤い風車』をフランス語で訳すとムーラン・ルージュになるんだ実はこのムーラン・ルージュを有名にしたのが、ロートレックの絵の作品の数々であり、今回紹介するフレンチ・カンカンという映画にロートレックのポスターがたくさん出てくる理由がわかった
ちなみにフレンチ・カンカンの監督はフランス映画の歴史上に名を残しているジャン・ルノアール僕が観た彼の映画では、大いなる幻影という映画の印象が強烈にある
他にも彼がハリウッドに渡って撮った浜辺の女、名作の誉れ高いゲームの規則(僕はあんまり面白くなかった)など名作がたくさんある
しかも、彼の父親は印象派で有名な画家である、オーギュスト・ルノワール
実は僕は印象派と言われる人の絵画は好きで、その中でもフワリとした彼の絵は大好きそういう意味でも、ジャン・ルノワール監督は、フランス映画の監督の中でも非常に気になる映画監督です
それでは、フレンチ・カンカンを紹介します
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1880年頃(?)のパリが舞台そのパリにおいて興行師として、寄席を経営するタングラール(ジャン・ギャバン)だが自分の興行する寄席に各界の名士がたちが集っている。今、舞台上では自分の恋人でもあり、この寄席においてスターであるローラ(マリア・フェリスク)が、舞台上で踊りを披露していた
しかし、タングラール(ギャバン)は華やかな世界の興行師として成功しているように見えたのだが、実は彼の事業の出資者であるヴァルテル男爵(ジャン=ロシテル・コシモン)から、タングラール(ギャバン)の寄席の店を売るように催促され、しかもヴァルテル男爵(コシモン)はローラ(フェリスク)にまとわり付いていた
そんな時にタングラール(ギャバン)はローラ(フェリスク)を連れて、、モンマルトルのキャバレー”白い家”に出掛けた
タングラール(ギャバン)は、”白い家”で見かけた若い踊り子のニニ(フランソワーズ・アルヌール)に惹かれる
そして、タングラール(ギャバン)はただの洗濯女だったニニ(アルヌール)を昔に流行したフレンチカンカンの踊りを練習させる
そしてタングラール(ギャバン)は自分の店を売り飛ばし、キャバレー”白い家”を買収し建物を新しく改装しようとしていたその改装しようした店の名前をムーラン・ルージュと名付けようとした
そして、いよいよ建物が出来そうな時にタングラール(ギャバン)は、事故に遭ってしまう
ローラ(フェリスク)は嫉妬心からニニ(アルヌール)と喧嘩を始めるそしてニニ(アルヌール)の恋人が現れ、タングラール(ギャバン)はニニ(アルヌール)の恋人に工事中の穴に突き飛ばされ重傷を負ってしまう
そしてタングラール(ギャバン)が退院した日に彼はローラ(フェリスク)の仕業によってムーラン・ルージュを開店出来なくなったことを知るが、その日にタングラール(ギャバン)とニニ(アルヌール)は結ばれる
実はニニ(アルヌール)をひと目見たときから気に入っていた某国の王子がいたしかし、彼はニニ(アルヌール)がタングラール(ギャバン)と出来ていることを知り、ピストル自殺を図るが未遂に終わり、逆に某国王子はムーラン・ルージュ開店の出資者となって、タングラール(ギャバン)とニニ(アルヌール)の前から姿を消した
そして、いよいよムーラン・ルージュが開店の日が来た開店前からムーラン・ルージュは、たくさんの人々が押しかけている
さあ、ついにニニ(アルヌール)達、踊り子のフレンチカンカンの始まりが近づいた時に、ニニ(アルヌール)はタングラール(ギャバン)が新しい歌手(?)と仲良くしているのを見てしまった
ショックを受けたニニ(アルヌール)は自分の楽屋に引きこもってしまい、お客さん達が待ち望んでいたフレンチカンカンがいつになっても始まらないが・・・続きは映画を観てください
この映画はフレンチカンカンの踊りが再興され、ムーラン・ルージュが誕生した姿を映画にしているが、次々に若い女と恋に落ちていく、老人のジャン・ギャバンのキャラクター設定が、いかにもフランス映画らしく、人情的な映画になっている
それとジャン・ルノワールの作品を白黒映画でしか観ていなかった僕にとって、今回のカラー映画をうまく作り上げたルノワールのセンスの良さに驚いた
ラストシーンのフランチカンカンのダンスシーンはまさにこの映画の見所であり、ルキノ・ヴィスコンティの山猫のバート・ランカスターとクラウディア・カルディナーレが踊るシーンを思い出させる
ミュージカル映画が嫌いな僕だけれど、この映画もミュージカル映画に部類だけれど男性と女性の恋愛の悲喜が機微に描かれていて、ドラマとしても見ごたえがあります。
皆さんもフレンチ・カンカンを観てください
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