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この世の中は理不尽だと思っている人もいると思う無理矢理、犯してもいない罪を着せられ、死刑なんて事を宣告されたらどうしたら良いのか
処刑の日が近づくまで、毎日神様、仏様と獄中でお祈りしないといけないのかな
実は今回紹介するトゥルー・クライムという映画は、冤罪にも関わらず死刑が迫ってきた男の無実を晴らすべく、活躍する新聞記者のストーリー
アメリカ映画を観て不思議に思うことがあるのだが、アメリカの新聞記者というのは、まるで警察署の仕事と変わらないね
例えばダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが競演した大統領の陰謀(最近のトム・クルーズの映画ではない)という映画はニクソン大統領のウォーターゲイト事件の真相を二人の記者が追求するストーリー
最近ではゾディアックという映画があったけれど、未解決事件に刑事も動くが、記者の方が最後まで真相を突き止めようと奔走する
だいたい最近のチェンジリング という映画もそうだけれど、アメリカの警察は汚職だらけかと思うぐらいに、そのような映画が多いからね
そんなことを思うと、言論の自由という言葉によって、いかにジャーナリズムというのが、守られる理由がわかる気がする
そして今回は監督は前述したチェンジリングと同様クリント・イーストウッド
まさに今回紹介するトゥルー・クライムは彼らしい社会派サスペンス映画となっている
最近のイーストウッド映画は凄いまさに自分の人生の最終章を自ら探しているかのような鬼気迫る映画が多い
そして、すっかり酒と女に堕落してしまったかつての敏腕新聞記者が、自分自身のジャーナリズム魂のためではなく、一人の人間の命を救うために真犯人を見つけ出そうとするトゥルー・クライムを紹介しよう
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ある夜、スティーヴ(イーストウッド)は若い同僚の女性のミッシェルと飲んでいたその夜スティーヴ(イーストウッド)はミッシェルを口説こうとしているが、あっさり断られる
しかし、ミッシェルは帰途中に事故に遭って死んでしまう
次のスティーヴ(イーストウッド)は仕事は休みだったが、デスクのボブ(デニス・リアリー)の妻と浮気をしていた
ところが会社からスティーヴ(イーストウッド)に電話がかかってくる
用件はミッシェルが担当していた、今夜0時に死刑執行されるフランク・ビーチャム(イザイア・ワシントン)にインタビューを試みる事だった
スティーヴ(イーストウッド)は、昨日の夜にミッシェルと飲んでいたのに事故で死んだことに驚きを隠せない彼はミッシェルの仕事の引継ぎをまかされたのだった
スティーヴ(イーストウッド)はミッシェル飲んでいたときに恐らくフランク(ワシントン)は恐らく無罪だと思うと言っていた事を思い出し、ミッシェルのフランク(ワシントン)の事件の資料を見ているが、スティーヴ(イーストウッド)は長年の勘でフランク(ワシントン)は実は真犯人ではないと言う確信を持つ
死刑執行の夜の0時まで残り12時間スティーヴ(イーストウッド)は娘を動物園に連れて行く約束を守らないが、その前に犯行現場へ行く
ますますスティーヴ(イーストウッド)はフランク(ワシントン)の事件の捜査の拙さを知り、しかも担当弁護士の能力の無さ、真実を隠そうとする警察に対して、フランク(ワシントン)は真犯人を探し出そうとする
そして16時にスティーヴ(イーストウッド)は刑務所に行ってフランク(ワシントン)と面会する
今では死刑実行前で、敬虔なクリスチャンであるフランク(ワシントン)は天国へ行く事を期待している
しかし、スティーヴ(イーストウッド)はフランク(ワシントン)に対し、無罪を立証して、フランク(ワシントン)を死刑から免れさそうする
フランク(ワシントン)の死刑執行時間まで残り8時間を切ってしまった スティーヴ(イーストウッド)は真犯人らしき人物を割り出す事に成功するが、すでにその真犯人だと思える人物は死んでしまっていた もはや万事休すに思われたが・・・続きは映画を観てください
すっかり、酒と女に人生が狂ってしまい、しかも会社のデスク(リアリー)との浮気がばれて、仕事をクビになり、家庭も崩壊してしまったスティーヴ(イーストウッド)が、冤罪であり死刑執行まで残り時間が限られている男を助けようとする事によって、スティーヴ(イーストウッド)の一人の人間の命を助けようとする姿は、まさにハリウッド的な正義に目覚める人間が描かれている事はありきたりな映画ではある
しかし、やはり監督しての演出はイーストウッドらしい。
死刑までの残り時間の切迫するシーンを説明文を入れるのではなく、実際に時計の時刻を観客に見せていくことにより、この映画の緊迫感が伝わる
そして、この映画に黒人社会の偏見が取り入れられているのも注目したいね死刑囚のフランク(ワシントン)は黒人で、そして捜査に関連する目撃者や弁護士、警察などが白人か黒人かを確かめようとするスティーヴ(イーストウッド)の姿に黒人だとまともに捜査されずに簡単に有罪になってしまう恐ろしさもこの映画から感じ取れる
またスティーヴ(イーストウッド)の娘が5歳くらいの設定で、クリント・イーストウッドの子供ということに違和感を覚えた(まるでお爺ちゃんとお孫さんみたい)けれど、本当のイーストウッドの娘だった事を知ったときはちょっと驚いた
どこまでも完璧な演出を求めるイーストウッドの監流の凄さを知ったね
人間の命の尊さをラストシーンで感じることも出来るね言葉で表現できるほど人間の命の尊さは簡単なものではないね
社会派サスペンス映画であるクリント・イーストウッドのトゥルー・クライムを観て欲しい作品ですね
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