褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 青春群像(1953) 本当の青春映画はこんな感じかな?

2009年10月06日 | 映画(さ行)
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 確かに青春と聞くと、希望や夢に向かってエネルギッシュに前だけ向いて突き進むイメージがあるけれど、実際は夢も希望もない若者が多いのが現実だと思う
 この不景気の日本において、夢や希望のある話なんか何もないね仕事が無い、クビきり、賃金カットこんな話ばかり出てくるから夢や希望なんか考えられないね
 でも、逆にいえばそういう時代だからこそ、自分の本当にやりたいことを見つけられる時代に来たと考える事も出来る
 何も就職することだけが幸せな人生とは言えないからね
 今回紹介する映画はそんな、夢も希望もなくただダラダラ生きている若者たちを描いた青春映画
 監督はイタリアが生んだ名匠フェデリコ・フェリーニ
 僕は彼の映画ではという映画がすきだけれど、青春群像も彼の初期作品では傑作の一つに挙げることができるだろう
 それでは、ストーリーの紹介を

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 冒頭でイタリアの田舎でミス・コンテストをしているそのミス・コンテストの最優秀賞に選ばれたのがモラルド(フランコ・インテルレンギ)の妹のサンサンドラ(レオノーラ・ルッフォ)が輝いた
 しかし、突然の雨にみんな部屋の中に入るが、その時サンドラ(レオノーラ・ルッフォ)は倒れてしまう
 
 その姿をみたファウスト(フランコ・ファブリッツィ)は家を出て、ミラノへ行こうとするしかし、その時モラルド(インテルレンギ)がやって来た実は妹のサンドラ(ルッフォ)が妊娠している事を告げ、しかもその相手がファウスト(ファブリッツィ)だったのだ。
 ファウスト(ファブリッツィ)は彼女が妊娠した責任逃れのために、ミラノへにげようとしたのだ
 結局、ファウスト(ファブリッツィ)はサンドラ(ルッフォ)と結婚することになるが、実はファウスト(ファブリッツィ)は、だかなりの女たらしだ

 ファウスト(ファブリッツィ)とモラルド(インテルレンギ)は仲間だが、他に3人仲間が居た
 アルベルト(アルベルト・ソルディ)は、働きもせずに姉からいつも遊び代のお金をもらっているしかし、ある時仲間と海辺を歩いていると姉が、ヤクザな男とまだ恋愛関係が終わっていないことを知り嘆く
 しかも、姉は母親の面倒をアルベルト(アルベルト・ソルディ)に任し、自分はヤクザな男と一緒に家を出て行ってしまった

 レオポルド(レオポルド・トリエステ)は劇作家志望のインテリ風の男だしかし、夜に机に向かってもアイデアが浮かばないところが、ある日過去は名声のあった老俳優がこの町にやってきた
 レオポルド(トリエステ)はこの老俳優に自分の作品を見せると、この老俳優はレオポルド(トリエステ)の事を気に入ったしかし、この老俳優はホモであり、身の危険を感じたレオポルド(トリエステ)は逃げ出してしまう

 もう一人の友達のリカルド(リカルド・フェリーニ)は度々、自慢の歌声をみんなに披露するが、彼も仕事に就こうとせずブラブラ過ごす日々

 ある日、ファウスト(ファブリッツィ)とサンドラ(ルッフォ)は新婚旅行から帰ってきた実に楽しそうな二人だった
 しかし、サンドラ(ルッフォ)の両親はファウスト(ファブリッツィ)が仕事についていない事が不安だった
 半ば強引にサンドラ(ルッフォ)の父によって、父の友人の雑貨屋で働くことになる
 働いた初日にサンドラ(ルッフォ)が仕事場まで迎えに来たそしてファウスト(ファブリッツィ)とサンドラ(ルッフォ)は映画を観に行くが、ファウスト(ファブリッツィ)の隣に座っている貴婦人をナンパしようとしていた結婚しても彼の女たらしは変わらない

 そしてついにこの町の楽しみであるカーニバルが開かれた普段はダラダラしているこの5人組だが、カーニバルの日は大ハッスル

 そのカーニバルでファウスト(ファブリッツィ)は働いている店の夫人に出会い、仮装した夫人の姿に心を打たれた
 そして、翌日ファウスト(ファブリッツィ)は、店の夫人を誘惑するしかし、その事が店長にしられることになりファウスト(ファブリッツィ)は、クビになってしまう
 
 ファウスト(ファブリッツィ)は仕事をクビになったことをモラルド(インテルレンギ)に告げる
 しかしファウスト(ファブリッツィ)は、店の主人の奥さんを誘惑したためにクビになったとは言わないモラルド(インテルレンギ)は、仕事をクビになると退職金が入るはずだと言う
 ファウスト(ファブリッツィ)は退職金が入らないかわりに店の聖像を盗んで、それを売ろうとモラルド(インテルレンギ)を誘うが、結局その聖像は売れず、しかも盗んだ製品であることがばれてしまい警察沙汰

 浮気など一部始終知ってしまったサンドラ(ルッフォ)は、赤ん坊を連れてファウスト(ファブリッツィ)の前から消えてしまった
 
 不安になったファウスト(ファブリッツィ)は仲間と一緒にサンドラ(ルッフォ)を探す探しているうちに自分が本当に愛しているのはサンドラ(ルッフォ)だけだと気付いた
 二人はまた一緒になる

 しかし、その時この町に不安を抱えている青年がいたそれはサンドラ(ルッフォ)の兄であるモラルド(インテルレンギ)である。
 彼はまだ、仲間が寝ている時間の早朝に駅で列車来るのを待っていた
 駅で午前3時から働いている少年から何処へ行くのか聞かれるモラルド(インテルレンギ)しかし、彼自身何処に行くのかわからなかった
 ただ、この町にいたのでは自分の状況が悪いほうに行く事だけは悟っていた

 実はこの映画の原題はのらくら者たちという意味です本当にこの映画の5人組は青春と言っても、いい年をした大人たちしかし、この5人組みはただ、ブラブラとその日を生きているだけである
 仕事に就く気など全く無い所謂、最近聞かなくなったニート
 そんな映画だけれど、内容的に何処が良いのかわからないけれど時々笑いが入り、この映画に出て来る若者たちの姿に共感できるところがあるから、この映画が面白く見える
 戦後イタリアという貧しい舞台がこの映画には描かれていて、それを群集劇に仕上げたフェリーニは流石です

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