宇宙を観ると、雲間が広がり、暗雲立ちこめる。其処に悠々と眠る龍がいた。時折、晴れ間がのぞくが微妙だにしない。一陣の風が巻き起こるものの、瞼は堅く閉じたままである。童子の呼ぶ声には、少し髭を震わせるが、依然として眼は開かぬ。
風が強くなり、雨が激しく、雷鳴轟くに到って、龍はおもむろに細く眼を開けた。天を見上げ、天を指して、一直線に舞い上がる。風神、雷神、水神、共に龍と宇宙に遨。下界は水は溢れ、風に飛ばされ、雷は光落ちる。その姿天に観た者少なし。
ドクダミにあるフラボンは、動脈硬化を予防する。と書かれてある。薬草というのは、生命力の強い物が効果がある。スギナも同じだ。蓬も。枇杷葉に至っては、発芽率も高く、気づけば大木になっている。効力も大きいが、育ち方も速い。
サンタ枇杷葉は、植えてから5年目になる。木も大きくなったし、葉もたくさん繁った。ちょこちょこ採っていたが、やはりサンタさんの物なのである。心苦しい。我が家にあるものの、権利はサンタさんなのだ。寒中の枇杷葉は、お茶にしてね。
りささん枇杷葉は、高さこそさほどではないが、たくさんの枝を広げて繁っている。この二つは、同時くらいに植えたのだが、品種が違うのか、育ち方が異なる。共通点は葉が大きく青い。種が発芽して育っていく様子は、殊更にうれしい。
小さな苗まで数えると、50本ほどある。知人にあげる約束をしても、精々が数本だ。鉢を買って来ては植え替え、そこら中が枇杷葉だらけだ。まあ、今はそれほどでもないが、この枇杷葉全てに花が咲けば、どんなに壮観な眺めだろう。
今年の鉈豆の苗。肥料は何も遣らなかったが、ぼつぼつ生った。揚げ物にしたり、焼酎に漬けてある。