祖母が、『おはなはん』を観ながら、りんごの花って、あんなに可愛らしいのか。と言った。その時には、何気なく聞き、自分が祖母の年齢になって、一度は見てみたい。と思う。宮沢賢治の東北にも行ってみたいが、雪に閉ざされた生活に耐えられるか?
長崎には、修学旅行で行った。平和の像を呆然と見上げた。長崎の浦和天主堂では、ステンドグラスの輝きに祈りを忘れた。永井博士の居られたという跡を恐々と覗いた。14歳の初夏、グラバー邸の印象が強い。海の彼方を見遣る、母子の像は、胸を締め付けた。
田沢湖の竜田姫に遭ってみたいとも。そのことへの根拠はない。単なる漠然とした想いである。ブランド品がほしいとも、世界中を回りたいとも思わぬ。底抜け珍道中のご主人が居れば、マーガレットのように出かけるかも知れぬが。
星を観ていられること。自然の中での暮らし、書物が読めること。友人知人の類は必要だが、さほど多くは要らない。1年中、無農薬の珈琲と枇杷葉茶が飲めれば好い。庭の枇杷葉に囲まれて居て、気ままに旧暦で過ごしたい。
季節感がないとか言うが、新暦では致し方のないこと。旧暦で暮していれば、体にも優しい。今は文月、16日からは葉月です。旧暦に置き換えて暮せば、自然からの恵みを受け取ることに感謝できるのではないか。暑さ寒さも彼岸まで。
明日は、早朝より草刈だが、フェンスの外が気になり、草抜きをする。鎌と箒で掃除をした。大きな蜂の巣があった。無人君である。刺されなくてよかった。勤務先のは、場所がわからずで撤去していない。台風の接近があるか。
今年の、クリスマスローズ。たくさんの蕾がつき、次々に咲き、満開となった。長い間咲くので、楽しみでもある。