旧暦の神無月。仏滅だが、全てのことに佳し。特に、種の植え付け、挿し芽には良いとある。買っていた球根、挿し芽類をする。2時間かかる。枇杷葉の生葉も、硬く手ごわごわのを採る。唐辛子と、珈琲の糟を入れる。球根の植え付けには予め、塩を入れてある。
ナメクジに球根を食べられるので、用心だ。休みと言えど、じっとしていては春の花が見えない。室内に入れる物は、霜の被害があるため。加えて、翌年も咲いてもらいたい。人間の贅沢であるのは否めない。苗木も、たくさんの花を咲かせば枯れる。
乙女椿が、やっと生き返った。昨年、花を付け過ぎて枝が枯れたのを、枇杷葉茶で復活させた。塩も入れたのね。大蒜も、唐辛子も適宜置いた。その甲斐あって、今年は十幾つ蕾が見える。山茶花は、木香薔薇が覆っていたのを切ったら、勢いを増した。
木香薔薇は、枝をフェンスに伸ばして、絡ませている。蔦と一緒にしたら、競い合っているのに、少し刈り込んでおいた。朝顔の蔓を取り払い、種を零しておく。サルビアが最後の花を咲かせている。どういう訳か、小さな苗が育っている。
サンタ枇杷葉に、よく見れば4枝に花芽がついている。長崎茂木は、まぶれ付いているので、数えることができない。白枇杷には、20程の花芽だ。息子の所にも、花芽が付いたと言う。其々に想いが重なる。母の墓前に供えられるかなぁ。
今朝は、お茶も新しいのに替えた。花芽がないので種にした。杏仁の香りが漂った。あっ、勤務先に杏仁豆腐を、持って行ったままだ。容器ごと捨てられたかな。破れたズボンを繕いながら、独り語ちる。ブラウスもズボンも、誰一人縫わないものなぁ。
9月末の夕顔。未だ蕾がたくさんある。次々と咲いて、その芳香に夕闇に佇む。そこ彼処に、気配を感じる。