枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

十歳若く・・・

2012年11月10日 | Weblog

 人間の、第一印象には、服装もあるが、顔の表情に眼がいくことがある。特に、その人の持つ雰囲気が現れる顔には、年齢も含めて興味がある。整形すれば、若く見えるのは当たり前だが、自然の姿での印象にこそ惹かれるものだ。

 美しさは一時だけで、持続するものではない。それよりも、自分の心を磨き、立ち居振る舞いでの姿を保てば、ある一定の年齢になれば、変化が見られる。善行とは、隠れてすること。とあるように自分に、磨きをかけることは、並大抵ではない。

 若い時に、全力を出し切ってしまうか。持っている力を秘め、柔軟な心と姿で、じっと時を過ごすかだろう。それには、決して怠けることがなく、日々の努力を怠らず、大地にしっかり根を張って、葉を、枝を繁らせる。花を咲かせることで、実を生らすこと。

 枇杷葉を、見ていて思うのは、生命力の強さだが、どれもの苗が、最初から順調に育つ訳ではない。苗が発芽して、ちょっとしたタイミングのズレで、移植しても枯れたり、育たなかったりする。そうかと思えば、知らぬ間に発芽していて、育っている苗もある。

 その後、20~30cmに育ったところで、嫁に出すことがあるが、こちらの言ったことを聴かず、遠くに植えていて、野生の生き物の餌になったり、或いは根づかない苗もあるし、厄災を取ってくれることも、根切り虫でと、枯れる理由も様々だ。

 夏には、枝の葉を繁らせて、涼を取り、冬には北風の避けになる。人間を守るために、枇杷葉は己を犠牲にする。或いは、昆虫や、爬虫類であることも。我々の眼には見えない、微生物のこともあろう。自然界の掟は、人類には未知である。

 9月の上弦の月。月の姿は、何故、こんなにも美しく、艶やかなんだろう。心が急き、眼は眩しさに閉じてしまう。

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