立春は、冬の陰気に閉ざされた万物に、春の陽気が立ち初めるという意味で、『立春』と言われる。毎年二月四日頃である。暦には記されている。旧正月が過ぎ、節分を経てのことが多い。それにしても、ここ数日の天気の不安定さはどうだろう。
体調不良に陥りそうな、気温の変化だ。午前中はのんびりと過ごし、珈琲メーカーが壊れたのを取替え、財布も新しいのにした。心身ともに新しくしたいが、こればっかりは元に戻らない。姿勢を保つことや、心理的な余裕を持つことも、大切な要因。
研修のレポートを書かねばならず、四苦八苦する。他人の真似をしようとしても、空振りに終わる。自分の言葉で考えをまとめるしかない。高々、1枚と言うが、難題である。仕方なく、見当外れになってもいい、とこれまでの思いを箇条書きにした。
孫の誕生日。早12歳である。新しい命が誕生する、そういった神秘的なことも含めて、家族が増えていくことのありがたさを感謝し、育っていく魂のエネルギーに圧倒される。背格好は既に母親を抜き、傍まで追いついて来ている。後、4cm!
孫が育っていく過程に、原発のない、放射線の汚染のない世界を、願って止まない。自然災害からは、逃げたりも避けたりもできないが、人間の身勝手さで、命の保障の無いことは許されないこと。多少の不便さはあっても、生活は守れる筈だ。
某新聞の日曜版に、連載されている小説は、とても興味深い。昨今は、匂いのない、味気ない小説が多いが、季節感あり、人間の生きている証のような読み応えが面白い。海の匂いがし、梅の香りが漂う筋に、惹き込まれる。記憶が甦るのだ。
読書人口が減っているから、書籍を読んでくれるなら、ネットでも何でもいい、と考えるようだが、紙の質感や、活字の感触に魅力を感じる。加えて1枚づつ捲る手触りがたまらない。テレビや映画のように、勝手に画面が変わるのは疲れるもの。
子どもの頃に読んだ話も、今となって、完訳版で読み返したいのがある。不思議の国のアリス、青い鳥、アルプスの少女・ハイジ、アンクル・トムの小屋、砂の妖精、ニルスの不思議な旅に家なき子や秘密の花園。さて、図書館に行ってみよう。
昨夏の庭の様子。じりじりと照りつける陽射しに、意気揚々と繁る枇杷葉。寒さが苦手な常緑樹。あらゆる病に効果がある。医者いらず。