月と木星、昴の輝きに思わず同僚を外に連れ出す。こんなに美しい宇宙を、何故眺めないのか不思議でしょうがない。人間の命の源ではないか。楽聖の月光を聴いた。あの旋律の滑らかさ、力強さを鍵盤で叩く。ピアノは弾けないので、調べを奏でるのは心ではあるが。
リエさん、雪が降っているそうですね。テレビを観ていてびっくりした。こちらは薄化粧で、仕事には行けました。枇杷葉が微妙だにしないで、立っている姿には、強い意志を感じる。雪が積もればうな垂れたまま、陽射しに溶ければ元に返る。健気だなぁ、と暫し感心する。
原発を再稼動へ持って行くと云う。消費税を上げ、それでも足りずに借金を増やす。原発を再稼動させれば、老朽化した漏れが出るばかり。安全という枠もなければ、基準もないのを、ごり押しで通す。委員会など、いいんかい?とケチがつく。国の事情が違うと云えるが。
建国記念の日・紀元祭。青によし奈良の都は咲くはなの、匂うが如くいま栄りなり。大化の改新が起き、藤原氏の勢力が強まり、栄耀栄華を誇る。宮中に送り込む娘は、何れは皇后となり、国母となるのだ。其処にあるのは権力争い。負ければ無残な死が待っている時代。
庶民の暮らしは、そういった時代も現代もまた、生活様式は違うが、大差はない。税金に苦しめられ、濡れ手に粟の人々の多いこと。正直に生きればこそ、足元を見られ、損得抜きには世間は渡れない。騙し騙されることも、騙された振りをしてやることも、或いは亦必要か。
幸せというのは、予期せぬことが起きるから、それらを思って、自分は何と幸せなのか、と思うのだ。事故に遭遇しなかった、危険を間一髪で逃れた、落とした物が拾われて返ってきた。その反対なら、不幸せかと言えば疑問。それで悪い物を落とした、と想えばいいのだ。
金があるから不幸につけ込まれる。騙されるのだ。欲を出すから、騙し取られる。世の中に上手い話も、儲け話もありません。詐欺師、ペテン師の類は、非常に話が上手で、心を揺さぶる話し方をするからだ。信じ込ます手口は巧みで、周りから攻めて蟻地獄へと落とす。
昨夏、一昨年の収穫した鉈豆を植えたのに、収穫寸前、何かに齧られた。赤鉈豆だが、10個ばかり生る。