予期せぬことではなかったが、その場に居合わせなかった想い、何とはなしに気配を感じてはいた。人は、臨終に際して、如何なる行動を取るものか。その瞬間の奇妙な感覚は、説明のしようがない。期せずして、体と意志とが離れ、虚空を彷徨う。
如何ともし難い。魂が宙に浮き、見下ろす体が下にある。時間にして数秒だろうが、その一瞬の差が、体に戻れるか否かだ。家族の想いにも左右されるもの。苦しみの他に、歓びの大きいこと、その少なさに心が乱れる。諦めと、後悔の狭間に陥る。
冬の名残の寒さに、宇宙を見上げて想うのだ。人が命を終えることは、其処に還ることだけ。再び廻りても、新しい者に変わる。時間を逆戻りにはできないからだ。前世に、現世に、来世に続く命ではあるが、決して留まることはない。宇宙の摂理の不思議。
明日は、白蟻の工事を頼んである。雪が降ると言うが、さてどうなるかな。早起きをしなくてはならず、留守にできない。他人が来るというのは、心底気を使うもの。まあ、遣ってもらわねば、家が傾くので。自腹を切らないで済むのも、文句が言えない。
雪が降った場合には、読書に充てるが、雪掻きもある。裁縫もしておかねば、時は待たない故、手遅れになる。家事要件には、自分で決めたこととはいえ、実に多様な事柄が目白押しにある。買えば直ぐに手に入る物も、遅々として進まない。根気!
歯医者の治療費に、びっくりする。これも保険の範囲でしているからまだいいが、手抜きをした結果に、少なからず反省。仕事に行くから、相手に不快な思いはさせられず、見た目も悪い。健康の度合いは、枇杷葉茶で済むが、歯に至っては適わず。
枇杷葉茶を切って、箱に入れて置いたが、もうちょっとしておこう。焼酎に漬けるのも、そろそろしなくては。毎日、必ず1葉は使うので、随時遣っておかないと一大事。備えあれば憂い無し。枇杷葉は体と心の憂いを取り去る。然し、根気と気迫も必要。
リエさん達と行った、小豆島のオリーブ園。まだ青く硬かった実。上質な物は、飲んでも美味しいのです。イタリアに移住した友人が、手作りをくれた。