夕食を食べに来た友人、家の周りで集く虫を、鈴虫と言う。えっ!こおろぎでしょう?教えた親か、勘違いできたものか不明だが、鈴虫は、羽を擦るように鳴くのよ。こおろぎは尻を立てて奏でる。秋の夜長、虫の鳴き方にも特徴のあることを知ろう。
夕方、梔子の葉が、無残に筋となっているのを発見す。葉裏を見ていると、大きな緑の幼虫が、数匹いた。撤去の件となる。葉をかじっている音が聴こえるので、じっと眼を凝らす。いましたね、細いけども長さは8cmはある。雨で繁殖していたか。
寒い一日だった。風邪を引いてはならないが、たくさんは着れず、セーターは暑い。季節の変わり目には、体調が崩れるので、油断はできない。前向きに努めているが、業務の無理が年齢と共に出てくる。肉体的なこともだが、精神的な疾患に塞ぐ。
仕事に行きたくない。朝、起きれない。こうしてみると、勤務上の悩みを、あまり話せないことに気づく。銀河が居た頃には、それなりの杞憂はあったが、お帰りとで迎えてくれるのが、何だかほっとしていた。一緒に暮らしていると、猫ではなくなるの。
そう言えば、銀河は息を引き取るまで、粗相をしなかった。最後の一日だけ、おしめをしたが、どうあってもトイレに行こうと起きる。よたよたとし、這ってでも行く。怒らないから、ここですればいいよ。じっと見上げていたのを、今も鮮明に想う。庭に眠る。
居なくなって、もっとたくさんの銀河を、写しておけばよかった。と思う。毎朝、お茶湯を供えているが、何処にも行かないよ。銀河の思い出と一緒に、枇杷葉も増えていくのがうれしい。一日過ぎることが、朝を迎えることに淋しさも感じる。お休みなさい。
中心が膨らんできた、長崎茂木の枇杷葉。苞の状態から、薄茶色の丸いのがたくさん見えると、白い花が咲く。