日中、薄日が差してはいたが、朝も、夕方も雨である。夏と秋が引っくり返ったような蒸し暑さに、ヘロヘロになっている。冷たい物は控え、温かいお茶を出すが、身体のためなのに文句が多い。自分の身体ではないから、一向に構わないが気の毒。
枇杷葉茶を飲んでいれば、消臭効果もあるので、汗の臭いもない。テレビで、肌年齢がどうとか遣っていたが、基本的なことをしていれば、あんな化粧品をつけなくても、歳より若くなる。美人は三日で厭きるが、ブスは三日で狎れるとも言うようだが。
然し、ブスにも意地がある。顔の配置は変わらなくても、教養を高め、心を磨くことを怠らねば、自ずと美しさは保てる。そういった心掛けをしないで、整形するばかりでは、人間の持つ、本来の目的から外れ、心を蝕まれる。弛まぬ努力は、気づかせぬ。
枇杷湯に浸かって、心身ともにリフレッシュできると、身体が軽くなる。勤務するのも、家での暮らしにも、きちんとけじめを措きたい。自由になる時間はたっぷりあるが、期限の迫る約束事には、待ったなしである。墓掃除、墓参り。家の片付けに終始だ。
孫の修学旅行は、どうやら雨の道中らしい。清水寺も、奈良公園も、引率の先生が大変だろうな。と案じる。月の満ち欠けを考慮して、日程を組まないからのように思える。物事を、早く速くと急ぐ余り、季節の天気になどお構いなしとなる。文部省が原因。
金木犀の匂いが立ち込めている。川原では、桜が開花して、雨に濡れている。ここ数年、ちらほらだったのが、今年はたくさん咲いていて、気温の似た状態なら、見事と眺める。ソメイヨシノの品種で、八重は見たことが無い。朝顔が何時までも咲いている。
月の光に、花も草も、声を潜めている。雲の切れ間に観え隠れ、或いは煌々と輝く。月は、観る者によっても、その輝きが違う。