帰宅して、先ず厭な予感が的中したことを知る。娘に言っておかなかったのが、間違いではあった。パソコンの部屋を開けられて、凄まじい惨状である。カーテンは引き破れ、机の上の物は惨憺たる有様で、手が付けられない。玄関に姿を見せ隠れる。
すばる。と呼べども出て来ない。掃除を終え、出窓に行くと、しょんぼりとはしているが、三歳児位の悪戯盛りでは、留守にした方が悪い。きっと、探し回っても、何処にも姿が見えないので、不安でしょうがなかったようで、娘が餌遣りに来ても隠れていた。
次の日は、餌と枇杷葉茶はなくなっており、姿もちょっと見せたらしいが、何処とも無くいなくなったそうである。昨日は、流石に淋しく、辛くて、娘婿に甘えて、抱っこをせがんだらしい。夕方には、どんなに遅くなっても帰ってきたのが、待っても姿は見えず。
初めての経験にしては、長い時間であり、娘等では安心できなかったようである。これからは遠くには出掛けられないな。帰宅してからの面倒に、呆然と立ち尽くすのはこりごりだ。修復する費用も時間も莫迦にならない。以後は、閉じ込めていくしか無。
娘に頼むのも、詳しい事柄を書いて張っておかねば。こちらの不注意でもあるが、まさかわざわざ閉めてある部屋を、開けてしまうとは思わず。湯たんぽを頼んだばかりに、とんだ事件が起きたこと。飼い主の匂いがするものに、相当な八つ当たりをして。
赤ん坊の恰好をさせ、乳母車に入れて連れて行くことも考えたが、車中と、行く先々で、何が起きるか分らず、不測の事態も起きる可能性が大きい。それよりも、留守番をさせておく方を取ったのに、何だかがっくりしてしまう。人類、皆兄妹は嘘だろうと想。
初日は、はり灸さんでの枇杷葉の治療。品川から蒲田、そこから池上線に乗り換え、久が原で降りてから徒歩。ここからが長かった。以前の場所でなくなったので、訪ねて聴いて迷って、やっとたどり着いた。夕飯をご馳走になり、今度は反対に品川に出。
其処から、市川までの快速に乗って到着するが、リエさんが居ない。連絡すると、10分待って、と連絡が入り、駅で逢えてリエさん家に。ワインを開けて乾杯。kazu君が、だんなさんが帰宅して、皆で日本酒と、ビールとワインでの混合パーテーし酔って。
春の気温には、ちょっと低いが、花々はよく知っていて、自分の咲き頃を見計らっているように出てくる。