土用の入り・水無月・長潮

　海の日が何時であろうが祭日云々どちらでも構わない、介護の仕事をしていた時には祭日が変更になれば振り回されるからだ。施設にも依るのだと思うが、食事の提供をするのに献立で頭が痛い。自分が食べるには簡単でもいいが、其々に違った形態となると事前の食材の吟味も入る。無難な処では散らし寿しが好評だった。

　普通に摂取できる方には、茗荷や青紫蘇を見栄え良く飾れるので目から涼を感じて貰える。刻みの方までが先ず先ずで、トロミを付けるとなると嚥下が難しい物は外す。或いは、異なる物を別に作っての提供となる。誰もが美味しく口に出来得る物は、症状や認知度で大きく違うので作り手の想いが伝わらない事態も起きる。

　昨日に続いて今朝も暑さが増す日になり、洗濯物もだが冬用の毛布を三日三晩干している。洗うのもしているが、厭な臭いが薄くなるのが有難い。毎年していることなので、土用になるのを待って行う。夏の土用だけが賑やかに謂われるが、春夏秋冬にある。今年、土用の鰻は28日で大暑になってからで梅雨明けで梅も干す。

　夏分の化粧だが、枇杷葉エキスでの塗布とファンデーションで済ます。何処かに出かけるというのか、弁当を作って届けたりAさんの手当だけなので簡単。市内に出かける時にはノエビア仕上にするがフルメイクでないから、化粧品が減らない。賞味期限と言われても勿体なくて捨てられませぬ、貧乏性なので死ぬまである。

　先日は試供品は出かけることが無いので仕方なく捨てた。衣類はキチンと洗濯して着ているし、流行を追わないのと体形が変化しない為朝からファッションショーをやっている。処分する衣類もあるのだが、その内にと押し入れに突っ込むばかり。仕事を辞めても、ぐうたらな暮らしは否なので小奇麗にはしているのに何故。

　普段着でお気に入りはAラインの綿ワンピース。両肩の所から細い紐が背中でクロスしていて、ウエストで結ぶ。素材が綿なのも飾りが何もないので好く、丈もミディなので重宝。ベルメで買ったのだが運悪くハイターを零し、闇夜に星が瞬く有様。ビーズでハイターは目立たないようにしたが、黒でなく紺が欲しいのです。

　衣装もだが靴も同じで夏用と冬の分があれば充分。沢山あっても一度には履けません。年金暮らしの独り者、クルエラではないが流行は自分が創るとしている。今になって洋裁や和裁も真面目に習っておけばと思える。型紙が書けないので直しが出来ないからだ、高校時代にサボっていたツケは大きく今頃になって出現する。

　それでも他人さまのを作るのではないから、要は着られておればいいことと針を手にチクチク。時間はたっぷり・油断は禁物で、日々を送るしかない。最後は雑巾にする心算だが、生地は破れないのねと感心している。縫製は結構解れるものの少々のことでは丈夫そのもの、生地は綿か絹・麻が身体には凌ぎ易く温かく重宝。