枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

粗忽者・・・

2013年03月11日 | Weblog

 市内まで、行ってこなければならない用事があって、友人と待ち合わせ、電車で出かけた。目的の場所に着いたはいいが、上は休診日であった。応対した店員さんが顔馴染みだったのが幸いで、事無きを得たが、すっかり忘れていたことに面食らった。

 家と仕事場を往復するだけでは、物忘れが酷くなるのだろうか。最近は、好みの関係で、嫌いなことは極力忘れている。市内に着くまでに、線路の両脇にある枇杷葉に眼がいく。どの木にも、花がたくさんついて、満開である。梅も見事に咲いていた。

 百貨店に下見に行き、品物と価格を調べる。なるほど、金額に見合う品物だ。と、妙に感心すること仕切り。意外と、綿毛布は安い。それでも普段使いにしては上質で、手触りの違いがわかる。自分にはもったいないが、贈り物にはいいかな。

 地価に下りて、昼食を摂る。間口は狭いが、美味しいカレー屋さんに寄る。野菜カレーを注文する。ご飯は少なめにしてもらう。オクラ・トマト・茄子・じゃが芋・玉葱・ピーマンが入っていた。四季のない野菜だが、個人の好みでは売れないらしい。

 孫等には、苺大福を買う。片手くらいの大きさだ。駅に向かいつつ、ふと本屋に寄りたくなり、友人に問うとOKが出た。ところが、一寸の間に、本屋が消えていた。潰れたのだ。もお、がっかりである。駅の上にある本屋は無事で、そこに行った。

 平積みの方に気づかず、棚の方ばかり探していた。新潮文庫で、レ・ミゼラブルがあったが、1・2がなかった。図書館で借りた期限は迫るし、注文して取り寄せてもらうことに。訳者は、佐藤朔氏である。文庫と言えど、こちらは活字が大きい。読み易い。

 孫の迎えに行き、母親が連れに来るのを待つ。なんだかんだとあちこちし、多少の疲労を感じる。出不精には市内に出かけるのさえ、億劫になることも。その後、生協が来て、後は読書三昧にする。息子等が、バレンタインのお返しをくれた。

 何と、銀河の縫いぐるみ。真っ黒の猫である。銀河の表情からは、ちと違うが、これは何処にも行かないか。まあ、嫁と孫等が探して来てくれたんだ。団地では生き物が飼えないからね。その思いやりがうれしい。銀河は、何時も居るけどね。

 月の姿に、魅せられる。満ちたり、欠けたりしながら、地球の衛星として回る。生命誕生の秘密を握り、弛まないその面差しを向け、淡い光を注ぐのだ。

 

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春雨に・・・

2013年03月10日 | Weblog

 朝、カーテンを開けたり、布団を上げていた時には、晴れていた宇宙が、仕事に行こうと玄関を出たら雨が降っていた。春雨だ。少しばかり肌寒いので、ジャンパーは離せない。駐車場の脇にある梅が満開だ。昨日の陽気で咲いたらしい。

 昼食の準備にかかる。菜の花寿しを作ろうと、菜の花を買っておいた。他の具材は、蒲鉾と竹輪。ご飯は、何時もより水分を控えて炊いてもらう。くれぐれもと頼んでいた。酢飯をするのに、砂糖・塩・酢の順に入れ、切るように混ぜる。

 蒲鉾と竹輪は、湯に通して笊で切ってから入れた。菜の花は、塩で湯がいた。刻み海苔と紅しょうが、卵焼きを短冊にして載せる。材料は安いが、見た目は彩りがいい。人数分に分けて配膳。中々の出来栄えだったらしく、ほっとした。

 季節感がなく、旬の野菜も疎くなる世代だが、個人的な申し出を快く許可して下さる。手作りでしたいのは、インスタントにはない、その時の味の変化を愉しんでほしいから。春でも、早春と春たけなわ、晩春とでは、旬の物も違うからだ。

 寿し飯の作り方を教えてくれたのはAさんで、この方法が一番美味しい。我が家の家族はむろんのこと、近所の方も喜んでくれる。高価な材料を買う訳ではなく、その時にある物で賄う。散らし寿しは、手抜き寿しで、揚げや牛蒡も入れる。

 自分のさせてもらえることが、皆によろこんでもらえることは、もう少しやってみよう。と思ったりでき、日々の励みにもなる。胸の中が一杯になり、眼が潤んでくる。母や父と重なりあった。お彼岸には、散らし寿しをして行こう。

 今朝、お供えの入れ物が、手で持った途端に、木っ端微塵になった。目の前で、パ~ンと砕け散った。空間での出来事だった。何なのだろう?下に落ちたのではなく、乾燥機から取り出して、ものの数秒しか経っていない。

 長崎・茂木。年末の枇杷葉の様子。青く硬い葉が、たくさんある。花芽もついて、咲き始めたところ。

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黄砂飛ぶ・・・

2013年03月09日 | Weblog

 暖房を止め、窓を開けているが、暖かい風だ。視界が悪いのは、黄砂であろうか。花曇とは云い難い。梅の香りはするものの、鶯の声は聴こえず。12日のお水取りの日から、少しは聴こえるだろうか。氷はないが、朝晩は冷え込む。

 体調を崩すのも、案外とこの時期で、胃腸の管理をしたいもの。暴飲暴食は控えた方がいい。粗食で、麦や野菜を多く摂るのが健康にもつながる。旬の物は意外と少ないが、同時に安いのである。但し、小まめに探さないと見つけられない。

 筍、蕨、薇。山椒に三つ葉。春の香りを嗅いでいると、エネルギーも湧く。また、何処にでもあるようで、意外と身近にはないことも。そういう私も、還暦前後で、随分と嗜好も変わった。食には無頓着であったが、健康には換えられない。

 木村秋則さんの著作を読む毎に、命の大切さを思う。土地が少しでもあれば、百姓をしたい。この想いは、年齢が起こさせるものか。無農薬の米を作り、孫等に食べさせてやりたい。農薬浸けであった米には、祖先は泣かされて来た。

 野菜も同じで、虫がいても、少々齧っていても、害がないのがどんなにいいか。天地の恵みを受け取り、その命を戴くことは感謝しかない。身が引き締まる。原発などに頼ろうとしない。病気にならない体、薬を当てにしない生活をしたいもの。

 世の中が、どんなに変わっても、人の心だけは同じでいたい。初心を忘れず、基本を守り、変わらぬ態度で仕事がしたいもの。お茶1杯の淹れ方にも、真心でしたいもの。言葉が通じ合わなくても、その時の心は酌まれようと思うが。

 でも。という言葉に、厭な思いがする。お茶がいいですか?と言うのと、お茶でも飲む。と言われたら、折角のお茶が不味くなる。珈琲にしますか、それとも紅茶ですか。と、聴かれれば嬉しくなるというもの。これは以前、NHKの手話でやっていた。

 日本語が、乱れているどころではない。ちょっとした言葉の技で、相手の機嫌を損じたり、反対に心が温かくなったりする。特別に丁寧な言葉でなく、当たり前に、普通に言うことが、とてもうれしくなったりする。これはもう、人柄だろうか。

 種から苗を育てている所で買った。土に少しの塩を混ぜて、植えつけた。なめくじは、唐辛子が嫌いというので、撒いてみた。

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春はあけぼの・・・

2013年03月08日 | Weblog

 いやぁ、暖かい。麗らかな一日で、洗濯物も布団干しも、ふかふかである。風が吹くものの、柔らかで優しい。朝晩の冷え込みはあるものの、屋内より野外が気持ち佳い。白梅も紅梅も一斉に咲き始め、仄かな香りが漂う。縁側にて読書できる。幸せを感謝。

 青空市に午後から出かけ、蕗の薹、牛蒡、ほうれん草、苺、椎茸と見つける。代わり映えがしないが、新鮮が取り得と、リエさんに送る。花芽を贈る心算で、郵便局に行く途中で変更。野菜の中に花芽を入れて、一緒に送った。花芽は傷むので、こっちから飲んで。

 枇杷葉茶を作っておく。寒中の物をやっと切った。中々手間がかかる。自分のは、大きな葉毎入れて煎じるが、仮にも送るとなると、そうもいかないのだ。見た目を気にしない方にしか、送らないが、細やかにはしないだろう。日数が経つと、硬くて切れない。

 孫等を迎えに行って、姉の方が宿題をしておく、というので、妹の方を、庭で遊ばせていた。二人で居ると、小競り合いを起こすためで、双方が譲らないのも困る。庭にある、枇杷葉を数えてごらんよ。と言うと張り切って始めた。30本、40本と告げる。

 一緒に数えようと庭に下りた。孫は指を折っていく。小さいのも入れて、何と81本あった。うひゃぁ~!びっくりである。今年は枇杷を買って、種茶をしよう。杏仁の香りが心地よい。癒しの効果の基準は、個人的には色々あるが、害がなく爽やかなのもいい。

 フェンスに絡まった、朝顔を外し、種をばら撒く。そろそろ春の装いにしていかなければ。青い物が目立ち始めた。クリスマスローズを一まとめにし、株分けをしなければ。地植にもしてみよう。これからの休日は暦と相談なので、うっかりはできない。

 還暦を越して、したいことや、しなければならないことがある。ということは、贅沢でもあり、幸せなことだ。働けることも無論だが、自分の信念を貫き通すことは、ある意味頑固である。体も心も、年を重ねていく。死ぬまでは生きているんだ。実感する。

 剪定をした枇杷葉。花芽が、想いの外あった。枇杷葉茶もたくさんできた。枇杷風呂にもできるので、箱に入れて保管している。

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パンスターズ彗星

2013年03月07日 | Weblog

 いよいよ見え始めた、彗星であるが、如何なることになるかは、もう少し後のお楽しみ。この時期の輝きは、何といっても木星。おうし座のヒアデス星団に観えている。夕方の天頂近くに、一際艶やかな姿で輝いている。

 早出の日は、帰宅しても未だ明るい。洗濯物を仕舞い、庭を見て回る。白枇杷が、今を盛りと咲き誇る。微風に何ともいえない匂いを嗅ぐ。固かった蕾が次々と咲いている。これから咲いて、遅くないのか?芳香に心が安らぐ。

 日中の気温がぐんぐん上がって、ちょっと動いても汗ばむ。喉も乾く。時候が良くなると、居眠りがつく。連日の勤務にぐったり。年を重ねていくことは、こういった現象が訪れる。受け入れなくてはならぬが、少なからずの抵抗がある。

 徹夜も難なくできていたのが、とんでもない。体がばらばらになるようです。このところ、睡眠時間は8時間必要で、遅刻の憂き目をみることに。休みの日は、ひたすら家で過ごし、読書に徹する。出不精なのだ。年々、肥る。Wだけが。

 眼が痒い。えっ、これって花粉症なの?痒みが止まらないと、本も読めない。宮古島の雪塩を、指につけて入れる。少々沁みる。でも、ゴロゴロもなくなり、視界が晴れた。枇杷葉エキスもいいのだ。自分の体に合った物での対処がいい。

 枇杷葉の生葉と蒟蒻の、温圧療法は毎晩する。その日の疲れの度数で、枇杷葉が真っ黒になることも。枇杷湯には毎晩入るが、新月と満月での、枇杷葉の交換をする。冬場には、湯を入れ替えるのは、1ヶ月であった。

 暖かくなると、そうも行かぬ。洗髪も同じである。塩で洗うようにしたので、今夏にはどうなるかな。ドクダミも鉈豆も、きらん草も、用途に応じて飲む。自然からの贈り物での、健康管理を怠らずに、元気で居られることを感謝。

 庭のあちこちに置いてある鉢が、様々な色の、クリスマスローズを咲かせている。今年は、株分けをしよう。地植もいいかな。それにしても、こんなに増えるとは、考えてもみなかった。ポトスも、折鶴ランも増える一方。家が植物になる。

 長崎・茂木の赤枇杷。10年が近くなると、可なりな成長を成す。寒中に剪定した。花芽がたくさん採れ、リエさん、サンタさん、りささんに贈った。

 

 

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頭がいいって?

2013年03月06日 | Weblog

 例えば、自分のコンプレックスで、云われたくないことであれば、誉められていても、納得がいかない。産まれた時には、平等であった筈が、何時しか能力の差が生じてしまう。短所を直さなければ、と人知れず努力を重ねる。だが、そこには誰も気づかない。

 エジソンでさえ、天才は居ない。と言っている。99%の努力と1%の偶然がもたらす。何につけても努力は惜しまない。自分磨きを怠らない。そういった隠れた行為を認めようとはせず、頭が良いとは、心の中まで土足で踏み込む行為に他ならない。

 人間として生かされている以上は、どんな小さなことでも、わからないことは聴いたり、調べたりは必要だ。百聞は一見に如かず。理解力はむろんのことだが、内容がわかるまで徹底的に調べる。その中でも、知らなかったことが多くある。辞書を紐解く。

 あらゆることを知っている心算でも、自然のことは皆無だ。自然=宇宙=神であることに、代わりはない。原発を再稼動しようとは、どういった理論であろうか。安全・安心の新基準とは何か。利己的な考えで、日本の破滅を招くばかり。五輪どころではないよ。

 決して、頭のいい人間にはならなくていいから。言葉使いや、人としてのマナーを携えた人で居よう。と思うのです。退出の目上の人には、ご苦労様と言うものではありません。加えて、名前で呼ぶことはしません。日常で使う言葉にはさり気無さが必要です。

 或いは、年配の人に対しては、どんなに勤務年数があっても、命令口調で物は言いません。資格も同じでしょう。礼儀という態度には、心がこもっていなくてなりませんが、自然な態度が大切です。こういったことは、躾と呼ばれ、家庭内ですることです。

 今は、江戸時代でも、昭和の時代でもありません。けれども根本は一緒・同じでしょう。親を敬うには、子どもを育むことが大切です。命は、与えられた物です。或いは、それなりの使命の元に、生かされているものです。殺されるためではありません。

 とは言え、不束者でありますから、亦しては忘れたり、愚かしいことを繰り返すものです。反省の日々に至ります。人間は、感情の生き物でもありますから、理不尽な扱いに、腹を立てることもしばしばです。行いは忘れても、されたことは忘れない。

 彗星が観えますか。期待に膨らむ想いです。百武彗星から、何年振りになりますか?木星や金星が輝き、数多の星の世界を、見上げられる幸せを感謝します。新聞に、琴座のベガには、太陽系と同様に内外二重の「小惑星帯」があり、と記されている。

 昨年に、花屋で買ったシクラメン。窓辺のシクラメンの鉢、2つは毎年咲く。今年も蕾を膨らませ、鮮やかに咲き始めた。

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啓蟄・目覚め

2013年03月05日 | Weblog

 虫が這い出てくる頃です。樹木の皮に、目を凝らして見ると、えっ!と思うような格好で、虫が張り付いています。越冬するのに、寒くはないのだろうか?とも思うが。木の葉の裏や、石の下等に居る。それらがこの日を境に蠢くのだ。

 とは言え、それらを害虫と言うのには、何か引っかかる。可と言って、花々の蕾や、花弁をかじられたら情けなくなる。なんでよぉ~。あんなに咲くのを、楽しみにしてたんだよ。酷い、どうしてくれるの?って言いたくもなる。心を鬼にして捕る。

 一昨年の海棠が、見事に花の一つも咲かなかった。毛虫が大量発生した。唖然と木だけの海棠を見た。すんごく哀しかった。昨年は、毛虫を捕まえた。これからの休みの日は、虫との闘いである。枇杷葉エキスをかけるのだ。大蒜も入っている。

 平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』新刊が出た。昨日、本屋に立ち寄って見つけた。目的は、ロビの1巻目を買うため。この回だけ格安で、フィギアが付いている。まあ、どんなものか見てみよう、と予約していた。全巻買うとロビが出来上がる。

 それにしても、アシモフの『我はロボット』の、最初のロボットが、子守ロボット・ロビィである。スーザン・キャルビン博士の語る、いや手がけたと言うべきか。ロビィは、どでかい体の、不恰好なロボットであるが、グローリアの友達だ。いえ、子守だ。

 だが、そこのところがずれている。グローリアと、その両親との間では。特に、母親の気持ちには、人間ではなく、機械ということに激しい抵抗がある。悲劇は、ロビィとグローリアの両方に、偶然を予期して起きる。母親の完敗である。

 中学生になったばかりの少女には、ひどく強烈なショックだった。グローリアが羨ましかった。その時に考えたのが、ロボットは裏切らない。ということだった。読んだのは、その1話だけだったから。以来、ロボットに・SFに狂ってしまった。

 星新一、小松左京、眉村卓、筒井康隆、光瀬龍。NHKの少年ドラマシリーズを、観るのを楽しみに生きていた。中学校の図書室に通い、世界文学全集より、鋼鉄都市、タイムマシン、モロー博士の島、透明人間、月世界旅行と尽きない。

 海底二万マイル、地底探検にも興味が尽きなかった。高校生の時も、働き出してからも、SF熱からは覚めないでいる。ホラー的な物は遠慮する。デューン・砂の惑星。カイル・マクラクカンのポールに、うっとりしたっけ。DVD買わなきゃ。

 今年の小寒の時期。庭中が、枇杷葉で埋められている。何かあれば、枇杷葉。1に枇杷葉2に枇杷葉。エキスも枇杷湯も重宝です。

 

 

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今日も昨日も、雪の空

2013年03月04日 | Weblog

 早春賦、とはよくいったもので、晴れていたかと思えば雪である。立春からお彼岸辺りまで雪花が舞う。奈良・東大寺の二月堂のお水取りが済み、心急く季節になっていく。だが、東北地方の雪は、信じられない現象に転じた。不幸中の幸い。

 自然現象にも、人間の油断がある。侮っていると、命を落とす。古来、未発達な文明では、神の領域で畏怖の念があり、誰しもが自然からの声を聴いていた。古人は風の向きを、雲の様を、星の動きを、月の満ち欠けと、満干潮を視ていた。

 科学も医学も進歩して、きれいで新しい、明るく住み良い世の中に変わっているのに、何故、自然だけはわからないのだろう。知っている心算の自然に、事ある毎にしっぺ返しをされる。危険を回避させているようで、更に危なっかしい。

 今日は、嫁の誕生日であるが、一日早く日曜日にした。例に依って手巻き寿しだ。寿し飯が美味しくないと食べてくれない。砂糖・塩・酢、をいつもの如く混ぜていった。具は、ハム、沢庵、シーチキン、菜の花、卵、梅肉である。

 何時ものことだが、孫たちは頬張り、喋る。それにしても、成長期なのだ。上の孫が、びっくりするくらい、よく食べてくれた。トランプのばば抜きに、大騒ぎをする。あっという間に時間は経ち、孫等は帰って行った。静かになり、ほっとする。

 先週は、自分の都合もあったので、6連勤であった。息子の家族や、娘夫婦が居なくなると、途端に疲労感が襲う。何もする気がなくなり、暫しぼうっとしていた。ストーブを点けていたのが眠気を誘う。曇っていた空に、太陽の光が溢れた。

 今朝は、早出のため、10時過ぎにはPCを止めた。風呂に入り、親指の塩を仕替えて、寝床に入る。図書館で借りた、レ・ミゼラブルを読み、ページ数が進まず断念。朝の珈琲で目覚めた。サンタさんからの珈琲は格別である。

 茂木・赤枇杷。自然に倣うと、人間の思う様には生らぬ事がわかる。それでも、幾許可の願いで熟れるのを愉しみにしている。

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耳の日

2013年03月03日 | Weblog

 耳が痒くなると、雨が降る。誰のって、私のです。その痒みも様々で、我慢がならなくなると、大雨であったり、何日も続く。急に痒くなると、時雨・にわか雨・通り雨、夕立などがある。時々聞きなれなれない金属音がするのは、宇宙からの声か。

 昨日の、親指の怪我の情況は、包帯をして風呂に入ったので、治りが早い。塩を換えて、包帯をし直した。傷口は赤く見えるが出血はない。親指も付け根の辺りなので、ゴム手袋をすれば洗い物はできる。痛みは全くないのも不思議。

 病院が苦手、医者も嫌い。薬は尚更信用しない。こんな簡単な怪我で、病院に行って、何をしてもらうのだろうか。そりゃ、傷口に塩をつけるのだから、沁みない訳はないが、自然の力を借りることは、体の免疫や抗体を壊さないことにもよる。

 自分の体のことは、己がよく知っている。例え明日までの寿命でも、神さまのお決めなったことだ。輪廻転生とも云うが、神の意思により生まれ変われば好い。何事も、宇宙の取り決め、森羅万象に於いて、生命の判断があるというもの。

 レ・ミゼラブルを延期してもらう。その中に、今回のローマ法王の退位問題を、当時のユゴーが書いている件があった。名作とは幾年の時代を越えても変わらず、また自由な言論もそこにはあったのだと、衝撃を受ける。感動を覚えた。

 信仰の自由は元より、宗派も信心の心も違うが、キリスト・釈迦如来・親鸞・西行・空海共に、心にあったのは、宗派を越えた宇宙のことなり。自然への畏怖の念。人間が逝き付く果て。また再び生まれ変わること。ああ・無情とは、己の心のあり方か。

 中学生で読んだ、内容も訳でさえ、それが真実と疑わなかった頃。今、時を経て、完訳本を読めることは、限りない幸運であるのだ。深い愛と信心を、実際には持ち合わせてはいないけれど、体中を駆け巡るこの想いには、電流が走る。

 青空にすっきりと伸びる枇杷葉。一昨年、枝を伐られてびっくりしたのか、たくさんの新芽が吹き出した。東・用水路の方角。手前は白枇杷。

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春の嵐・・・

2013年03月02日 | Weblog

 いや。驚いたねぇ、弁当を作りながら、ふと窓を叩く音に外を見れば。何ということだろう、雪が降っている。それも牡丹雪が荒れ狂っている。傘を差しても、吹っ飛ばされそうになる。ひぇ~寒い!風邪を引かぬように気をつけよう。

 仕事場に着き、嗽・手洗いをして、朝食の済んだ食器を、洗い桶に入れておいてあげよう。とお節介をしたばかりに、硝子のコップで右手の親指を切る羽目に。処置に行ってみたが、血が止まらない。困った。応急処置には塩を思い出す。

 右手の親指の切り口に、塩をたっぷり乗せてみた。沁みる・・・だが、血が止まった。傷口も痛みが治まった。同僚達が、今日一日は見守りでいい。と援けてくれ、洗い物も入浴当番も代わってくれた。皆さんありがとうございました。

 日頃、労を惜しまないことをしているので、じっとしているのは、何やら申し訳ないようで、居心地が悪かった。それにしても、塩の威力はたいしたもの。殺菌作用と、止血作用が、どの塩でも効き目のあることがわかり、安心した。

 帰宅して、傷跡を見ると、可なりの切れ方だ。幅は2mm、長さは3cmある。貧血になるかとも思ったが、意外と早く止血できたので、運がよかった。これも初期の応急処置かも。いざという時の閃きがあったればこそ。神に感謝する。

 再び、傷口に塩を置き、ガーゼを乗せ、包帯を巻く。痛みはない。傷口も塞がっている。今夜一晩、この状態でいればいいだろう。自然からの恵みには、治癒能力を援ける働きがあるのだ。慌てず騒がず、落ち着いてしなければ。

 人間の本性が現れるのは、自分の身に危険が迫ったり、土壇場での理性の働きだ。自分を犠牲にしてまで、他人を助けることは、その時にならないとわからない。危険を冒してまで、自分にできるか自信もない。そこんところぐらつく。

 長崎茂木の剪定をした後。すっきり、さっぱりした姿。混み合った枝の間が開き、見通しもよくなった。

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