庭のホスタ類の最後に花を咲かせるのが、このコバノギボウシだ。
自生のギボウシで、これとは別に葉の大きいオオバギボウシがある。

シャドーガーデンでいつのころからか生えてきて、今では花壇のエリアからはみ出して通路やいろんなところに増えてきた。
それが、少々踏まれてもびくともしない強さを持っているのも驚きだ。



小さい体には不似合いなほど大きな花穂を立ち上げて花を咲かせる。株が増えてくると、どんどん立ち上がってくるので見ごたえがある。
ところが、花は下から咲いてきて、一日で終わってしまう。咲いた花は、「もう閉店しました」と言わんがばかりに、頭を下げている。

面白いのは、雌しべがぐんと前に突き出されている姿。自分の雄しべの花粉は絶対に受け付けませんという強い「意思」を感じさせてくれる。


「花は一日花で、古い花はうなだれている。 葯と柱頭が離れているのは、自花受粉を避けるため。」
(石川の植物)
コバノギボウシ(小葉の擬宝珠)
キジカクシ科 ギボウシ属
学名:Hosta albo-marginata
分布:北海道~九州