日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

第五章: 熱血交渉人、真下副店長登場!

2008-03-06 22:41:42 | Weblog

金曜日。

曇りのち雨のち雷。天気はめまぐるしく変わる。

恩田すみれはプラットホームへ急いだ。

この日は乾物の入荷日。坦々麺も届いているはずだ。

あれ?どこだろう。カップラーメンの台車だけで、3台あるけれど・・・。

坦々麺は・・・?

「恩田さん、まず、カップラーメンから、出す?」

私がきょろきょろしていると、川石さんが声を掛けてきた。

「はい」

きっと、調味の台車の後ろに隠れて見えないのだろう。

私は手前にある台車から荷出しを開始した。

ええ~ッと。これが最後ね。

坦々麺は・・・?

無い???

私はもう一度、プラットホームへ足を運んだ。

 

次にバックへ行ってみる。

一昨日まで3ケースあった坦々麺の在庫は、2ケースになっている。

昨日、私は休みだったので、誰かが補充してくれたのだろう。

私は在庫の2ケースを売り場へ運び、早速、棚替えに取り掛かった。

荷出しも、発注も、補充も終わった。

あとは、心おきなく、坦々麺の為に広~いスペースを・・・。

でも、入荷されるべき、坦々麺5ケースは、どうなったわけ?

私が野っぱらのように広いスペースを中央に確保し、

坦々麺を並べている所へ、真下副店長が通りかかったのである。

 

彼こそ、知る人ぞ知る、噂の熱血交渉人、真下副店長である!

「あっ、副店長。私、坦々麺、5ケース発注したんですけど、今日、入ってきてないんです」

もしや、副店長がキャンセルしたのでは・・・?と思った私は

念のために聞いてみた。

5ケース?坦々麺を?」

真下副店長は、ちらっと床に転がった坦々麺の空き箱2つを見た。

「これは・・・?前々回の発注分?」

はい、そうです」

次に副店長は、ど真ん中にズラッと並んだ坦々麺へ視線を走らせた。

そこには3段に積み重ねられた坦々麺が並んでいる。

・・・・・?」

 

そうだった。

副店長は、先日の事件を知らないのだ。

実はですね・・。狸部長が坦々麺がしょっちゅう品切れしてるって・・。

そこで、店長の提案もあって(?)フェイスを広げることにしたんです。

それで、多めに発注を・・・」

 

すると、副店長は、黙ってポケットから携帯電話を取り出した。

おお、頼れる熱血交渉人! 

早速、取引先と交渉してくださるのね!

 

ところが・・・。

「あっ・・・。しまった!もう、バッテリーが・・・ないかも。(^_^)」

えっ・・・? バッタッツ! (*注意 恩田すみれ、卒倒)

 

あれから、どのくらい時間が流れたのだろう?

意識が戻り(?)、ふと副店長の方を見ると、彼は携帯電話でお話中であった。

湾岸店の・・・はい、今日、入荷分です。確認して連絡いただけますか・・・?」

自腹を切ってマイ携帯で連絡を取るあたり、さすがである!

バッテリー、あったんですね。

 

しかし、待てど 暮らせど、取引先から電話が来ない。

恩田さん、一応、発注上がってるかどうか、モニターリストで確認してもらえますか?もしかしたら、発注洩れかも・・・?でも、5ケースって覚えてるんなら・・・」

覚えてますとも! 

今ある在庫分でも、充分間に合います。

でも、ひな壇は3段じゃ、ボリュームが足りない。

やはり、狸部長を喜ばせるには、

5ケース発注して、ひな壇5段じゃなくっちゃね!

とにかく、取引先からの連絡を待ちましょう。

 

続く・・・。

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