再び日曜日。
一週間は、あっという間に過ぎて行く。
この一週間は天気も晴れ、雪、 そして急な冷え込みと強風・・・と、
変化したが、生活環境にも大きな変化があり、気分的にも どよ~んとした日々だった。
仕事は忙しくなる一方で、(掛け持ちですしね) 無理をし、体調を崩しながらも黙って我慢の日々だった・・・。プライベートでも、仕事でも、ついでに天候まで、なんと変化に飛んだ多忙な一週間だったこと!
ついでに言えば、先日、荷出しのとき、小麦粉の箱を抱えた際、腰を変な風にひねって激痛が走った。小麦粉の箱は幼児とほぼ同じ重さ。子供をおんぶして、両手に荷物を抱えて坂道を登ったのは、つい この間の事のようだが・・・。
子供を抱っこする時には、母性愛から、女性ホルモンが一気に出るため
「重い!」とは、感じないらしい。
それは、良く分かる。
対して小麦粉は・・・。
はっきり言って、母性愛など全く感じない。
最近、小麦粉を見ると、恐怖感が走る私である。
急な冷え込みで腰痛まで抱え込んだ我が人生だが、元気な職場の先輩お姉さま方には、とても こんな情け無い話は出来ない。
ハマグリ君は、よく 「腰が痛い」と口走るが、
「若年寄り!」
と、矢木さんから罵倒??されていたし・・・。
さて・・・こうして向かえた日曜日。
腰にはシップを貼り、職場へ向かった。
前の晩は、真っ直ぐ寝ようが、横になろうが、眠れなかった。
ぼけら~としたまま出勤してしまったのである。
この日の出勤は、先週、お姉さま方を「ババア」と間違えて呼んでしまった川石さんの他、
韓流ソングも得意だと初めて明かしたカトちゃん、
そんなカトちゃんのマツケンサンバの衣装とカツラ姿を想像してウケていた矢木さん、
カトちゃんと同じ年頃の息子さんがいる岸辺さん、
同じく高校生の息子さんが居る花岡さんと私の計6名。
いつものように、オープン前の日配商品の荷出しが終了。
竹輪(日配)担当兼事務の花岡さんが出勤しているので、伝票は彼女におまかせし、残りのスタッフは、それぞれの担当商品の補充等に取り掛かった。
日曜日の朝・・・というのは、お客さんの入りもいまいちだ。
前日の節分は混み合っていたので、その反動もあるが、お客様が来るのは、日曜日の場合、昼頃からである事が多い。
この日も例外ではなかった。
「鈴木さん、呼ばれたよ!『グロッサリー担当者は10番まで・・・』だって!行こう!」
私を呼びに来たのは、岸辺さんだった。
私は慌てて空き箱を掻き集め、岸辺さんとバックへ急いだのである。
「孫が おごる!って。孫が!!」
川石さんは 孫 というセリフをことさら強調した。
先週の ババア よりは幾分 マシ である。
なんと、グロッサリーで一番若い、若干 二十歳のカトちゃんが、
おごってくれるという。
お姉さま方から見れば、ほんとは息子さんと ほぼ同世代なので、
孫ではなく、息子と言って欲しいところだろう。
そこは、カトちゃん可愛さで、川石さんの失言も寛大に受け入れられたのであった。
カトちゃんが自動販売機にお金を投入すると、
女性陣は、揃いもそろって、ホットココアを選んだ。
いつもは、誰かがコーヒーだったりするのだが。
前日までの冷え込みが嘘のように、日曜日の この日は晴れ渡っている。
日が暖かく、
店内の方が寒いくらいだ。
久々にする日光浴・・・と言った感じだ。
ホットココアは、心底ほっ・・・とする貴重なひとときを与えてくれた。
実際、これが私の体調回復のきっかけになったような気がする。
ホットココアは、ほっと・・・ココアだ。
ほっとな時間と、ホットココア。
カトちゃん、ありがとう!