日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

お大事に

2008-03-25 19:11:28 | Weblog

一週間ほど前、見たことがないカップ焼きそばが一箱入荷された。

「Wマヨネーズからし焼きそば」

四角い容器に入っている。

新規なのかなあ・・・それとも、割り当て??

販売通知を見てみると、「Wマヨネーズ焼きそば」があった!

でも、入荷数が全く違う。

その時、通りかかった西村チーフに聞いてみると、

「これは、丸い形の(容器に入った)焼きそばですね。Janコードも違うし」

ということだった。

さすが!

「来週までに販売通知が来なかったら、俺がバイヤーに聞いてみよう」

その二日後・・・。

同じ焼きそばが二箱入荷された時点で、ようやく悟った。

これは、多分、今も定番にある「からし焼きそば」だ。

パッケージが変わったのだ!

今のバージョンは、いかにも「からし」。

そのまま、「からし色」なのだ。

今回の新バージョンは、「Wマヨネーズ」を売りにしていて、パッケージも赤。

全く違う商品だと思ってしまったが、JANコードを確認して、納得。

思った通りだ。

坦々麺は、「何処が違うの?」 というほど、パッケージ自体は変わっていないのに。

さて・・・。このことを西村チーフに伝えたくても、なかなか会わない。

今日、やっと会えたので、その事を伝えた・・・え?? 

「目が真っ赤ですよ!どうしたんですか?泣いてたんですか??」

チーフの目は、涙ぐみ、トロンとしている。

もう少しで、誰かに泣かされたんですか?と聞きそうになって、言葉を飲み込んだ。

「花粉症・・・です

花粉症・・・。そういえば、矢木さんも、一ヶ月ほど前から、花粉症で、薬を服用していると話していたっけ。その矢木さんは、今日、風邪で緊急欠勤・・・。

だっ・・・大丈夫ですか?」

「はい。。。ありがとうございます・・・

       

そして、荷出しも ほぼ終了したが、調味の定番商品で、場所が分からないものが・・・

新規の可能性もあるので、いつもは矢木さんに聞くのだが、矢木さんは、病気でお休みなのだ。

他の人に聞いてもはっきり分からない。諦めて、バックへ下げようと思ったところ、たまたま出会ったのが副店長。

「副店長、これ、何処に在るんですか?どうしても、見つけ出せなくて・・・」

「ああ、これは、醤油のコーナーで・・・七味唐辛子とか、あるでしょ?三段目の棚だったと・・・思う」

「醤油??

そうなんだ・・・。

『中華の素』だから、カレーやマーボー豆腐の素の近辺を探していた。

どおりで見つからない筈だ。

さすが、副店長 良く覚えている。

「分かりました、凄いですね・・・・えっ??

質問に答え始めた時は、普通だったはずなのに、

副店長は、段々涙ぐんできた。(ように見えた)

副店長も、花粉症??

その後、バッタリ出会った西村チーフに

「副店長も花粉症ですか?」

と聞いてみた。

「いや、副店長は違うと思うけど・・・」

チーフは、バックの奥深くで作業中の副店長を覗いて見ながら、

何か、あったんかねえ・・・」

と意味深に、副店長の背中に向かって微笑んだ。

「どうして今日は、みんな泣いてるんですかね???」

     

冷凍食品を出しながら、高田さんは連続くしゃみをしている。

「風邪引いたんですか?」

と、心配そうな岸辺さん。

うん、多分、矢木ちゃんの怨念よ。私だけ風邪引かせてえ~~ってね!」

あーあ。 今頃、矢木さん、くしゃみしてるわ・・・

と、岸辺さん。

       

発注をしていると、「ちょっと、すみませ~ん!」

と、お客様が呼んでいる。

高齢のおばあちゃまだ。

「お忙しいところ、すみませんねえ。お酒を取って欲しいんです。届かないから・・・」

ン?どこかで、いつだったか、聞いた事があるセリフ。

「いいですよ!どれでしょうか?」

といいながら、お酒コーナーへ・・・。

「これです。お寺にあげるんですよ。全部で10個。背伸びすれば、届くでしょうけど、腰が痛くてねえ・・・」

ここまで聞いて、確信した!

覚えておいでの方もいるのでは??

競合店がオープンしてすぐ、とあるスーパーは一時期、お客様が激減した。あの頃、暇だったので、接客は いつもにも増して、丁寧ゆっくりになったのだ。あの時、「親切にしてもらったから」と、予定より、数個多くお酒を購入して下さったお客様 

今、私の目の前にいるのは、きっと、あの時の お客様だ。

約3ヶ月ぶりの再会だ

きっと、その後もご来店していただろうが、なにせ、お客さま一人ひとりを認知できるほどではない。

「お酒をお寺にお供えするおばあちゃま」って、他にはいないだろう。

再会できて、嬉しい。(^^*)

「腰が痛くて・・・」

と、おっしゃるので、つい、

「それは・・・お大事に・・・」

という言葉が出てしまった・・・。

病気ではないので、適切な単語ではないような。。。

相手は、お客様なのに、でしゃばった一言だったような。。。

言ってしまった直後、後悔しかかったが、

お客様は、じわじわと涙目になった後、

徐々に、ぱあ~っと、頬に日が差したような桃色になったまま、

私を見つめている。

店員をどんどん使って下さいませ。

こちらこそ、ありがとうございます。

最後に皆さん、お大事にね。

 

 

Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする