「この世界の片隅に」すずさんと共に生きる至福の126分。戦時中の日常を描く人間賛歌
(詳しくはご紹介のHPをどうぞご覧いただきたく存じます。)
[解 説]
「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックをアニメ化したドラマ。
戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を追い掛ける。
[あらすじ]
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。
それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。
やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、
町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。(以上はご紹介のHPより一部転載)
本作は、主人公のすずを通して見えた戦時中の日常生活の懐かしい風景や心情を描き出しているため、緊迫した戦時下においてものんびりとした柔らかく優しい情景が広がって
います。日常世界をどこか幻想的に映し出すパステル調のきれいな画像に魅入りました。