汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 深海

2010年03月02日 | 初期中期の詩
待たされるのが辛いというのなら
その手首を切ってしまえばいい
円らな魂の叫びが、この街を覆い尽すだろう
それを待ち望んだ悪魔の哄笑は
精神を病んだ者にとっては
格好の鎮静剤となるだろうから

乾涸びたのは世界だけではないだろう?
枯渇したのは壮麗な泉だけではないだろう?

何が恋しくて、人肌を求めているのだろう
噴水によって運び出される幸福の要は
そのスペクトルの中で更なる欲望に変容していく

純情な言葉なんて奇怪なオカルトに過ぎない
見えないものに対する畏怖の感情と同じように
そうした偶像の幻影は、深く潜り込んだ
深海のように静謐で、そして心地良いものなのだ
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