汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 風の唄

2010年03月25日 | 初期中期の詩
夕日に染まるあなたの背中を見つめて
泡のように弾け飛ぶ過去の偽りを胸に秘めては
心の波瀬に未来の道を想い描いてみた

水飛沫のように繊細で
枯れ木の温もりのように侘しく
透き通る壁にもたれ掛った旅人の溜息は
空の彼方で一筋の流星になる

孤独に廃れてしまった歓びも
蔑ろにされた少女のあどけない笑顔の深淵も
風に吹かれ飛ぶ紙きれのように素っ気ない憤りも
今は二つに別つ時間の儚さを感じながら
木枯らしに枯れる草花を想う
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