汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 少年の夢

2011年04月02日 | 初期中期の詩
迫り来る夜風 厭わしい涙
長く続く恋情は狂気の前触れ
落ちる星の声 夜空には幾万もの死骸が横切る
聖なる名を欲したのは一人の男
手際良く寸断されていく肉の甘い香り
頭が紙の蕩けていく 手足は鎖で縛られている

断片的に語られていく物語を読むとき
その物語は恐々と脈を打つ
一線を越えてしまった主人公は涙もろい
旅はこれからも続く
昨日と明日の稜線にまたがり泣いている少年よ
夕日に眩む眼は いつも真実にぼやかされているのだ
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