汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 素晴らしい

2011年04月25日 | 初期中期の詩
これからもずっと 人は生きて行く
死の影に隠された崇高な音楽の音色さえも
遠く鎮座している神様の姿を見る事は出来ない

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
生きる事は素晴らしい 素晴らしいと その誰かは云う
余りにも抽象的な言葉の流れ
殺伐としてモノが 生きる事に混じっているなら
人はいつまで生きる事を続けて行けるだろうか

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
生きる事で見えて来る奇跡を掴み取る為に
人は絶えず生きる事は 素晴らしいと云う
でも その奇跡は平等には行き渡らない
奇跡は見えるという特殊な才能を持った人にしか見えないのに

生きる事は素晴らしいと 誰かは云う
死ぬ事が怖くて 生きる事を選んで行く
137億年の揺らぎの中の 一瞬のきらめき
もしかすれば 本質は死の中にこそあるのかもしれない
死者は舞妓する 生きる事の素晴らしさの舞台の上で
死者は生きる事の夢を見ている
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